今週の相場動向
相場回顧 BTC:リブラ協会の脱退が相次ぎ、売り強まる
BTCは、前週の米中貿易協議の部分合意を好感して円安株高が進行する中、週初は価格を上下しながらもBTC=90万円付近で安定的に推移した。しかし、リブラ協会の正式な発足を前にビザやマスターカード、ペイパルなど大手7社の脱退が相次ぐと、16日には大きく下落しBTC=87万円(8,000ドル)を割り込んだ。週足では約5%の下落となった。
XRPは、Ripple社によるウォレット企業BRDやメキシコ取引所Bitsoへの出資など、今週も好材料が見られBTC建てで上昇基調が継続した。
来週の相場予想
弱気トレンド継続、BTC=81万円(7,500ドル)を意識
各国当局からのリブラに対する厳しい声もあり、名だたる企業が協会への参加を相次いで見送ったことで、その不安が一層強まった。上値として見られる日足の200日移動平均線にも跳ね返され、目立った材料にも欠く中では、短期的な下落は避けられないように見える。以前にも申し上げた、リブラ熱に沸く前の価格水準BTC=81万円(7,500ドル)を割り込むかが焦点となるだろう。
その中、来週から11月上旬にかけては、米国企業の第3四半期決算発表と日本企業の中間期決算発表が続き、株式為替市場に動きが出ることが予想される為、その動向次第では暗号資産市場の地合いが変わることもありうる。
直近上値としてBTC=95万円(8,800ドル)、下値としてBTC=81万円(7,500ドル)を意識する。