みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永です。今週も窓についての解説になりますが、一週間で株価は様変わりしてしまっているのが分かります。それではチャートをご覧ください。

【図表1】日経平均株価(日足)
出所:i-chartより株式会社インベストラスト作成
※赤い丸=埋まっていない窓、青い丸=埋まった窓

株価は一気に年初来高値の水準へ

前回は、「私は5日移動平均線の向きを重視していますので、5日移動平均線が上向きに変化するまでは、短期的な下降トレンドが継続中と考えます」としました。

また、「5日移動平均線上を維持すると同時に5日移動平均線が上向きに変化するようですと、株価の反発が継続すると考えられそうですし、10月2日と3日のあいだにあけた窓も埋めることになるのではないかと思われます」としました。

結果を見ると、指摘したように、5日移動平均線を上回ってから大幅高となり、10月15日現在では、株価は一気に年初来高値の水準に接近しているのが分かります。

この上昇が始まるきっかけとなったのは、10月10日にローソク足が下ヒゲを形成すると同時に5日移動平均線を上回り、5日移動平均線が上向きに変化したことではないかと思われます。そのため、前述のように5日移動平均線を重視する人であれば、この時点で売りポジションを持っている場合、買い戻す必要があったと言えるのです。

昨年10月に高値をつけたあとの窓埋めも視野に

また翌営業日となる10月11日に窓をあけて上昇していますが、この日は米中の貿易協議で合意するのではないかといった観測が広がり、株価を押し上げる結果となりました。

そして国内が3連休中に、米中の貿易協議の部分合意の内容が今後書面にされ、米中首脳が調印する予定と発表されました。このことから、連休明けの東京市場では2営業日連続で窓をあけて取引がスタートする結果となり、比較的長い陽線を形成し、この日の高値圏で終える結果となっているのです。

ではこの窓はどの窓と考えればよいのでしょうか。

私は、過去の値幅の範囲内で発生した窓であることから、コモンギャップではないかと考えています。

ただ、このように一気に株価が上昇する状況になりますと、年初来高値の更新が期待されます。それと同時に、今回のチャート上では表示されていませんが、昨年10月に高値をつけたあとに発生した窓を埋めることも視野に入ってくるのではないかと思われます。

さらなる上昇は5日移動平均線上を維持することが必要

そうしたなか、高値を更新してさらに上昇を続けるためには、繰り返しになりますが、5日移動平均線上を維持することが必要になります。同時に、コモンギャップであるとした場合、上昇継続によるエネルギーの出尽くしに対する警戒も必要になるのではないかと思われます。

たとえば、窓という観点から上昇が止まってしまう場合、エグゾーションギャップというものがありますし、逆に上昇が継続する場合では、ブレイクアウェイギャップやランナウェイギャップが考えられるのではないかと思います。

今回は2営業日連続で窓をあけていますので、更なる窓の発生があるのか、また5日移動平均線上を維持できるかなど、これまでお話ししてきたことを総合して今後の売買判断に役立てるようにしたいところです。