今週の相場動向

相場回顧 BTC:主要アルトが相場を牽引、BTC=92万円(8,500ドル)を回復

BTCは、ペイパルのリブラ脱退などもあり軟調な推移となっていたが、XRPやETHの強い動きが波及し、BTC=92万円(8,500ドル)を回復した。

昨日に始まった米中貿易協議を前に関連報道で株式市場が一喜一憂する中、暗号資産市場は主要アルトコインが相場を牽引した。Ripple社投資部門の決済プロダクトの発表やBinance Chain上でのXRPペグトークンの発表など、先週に続いて好材料が見られたXRPや、大阪開催となった開発者会議Devconで業界の注目を集め、新しい発表も見られたETHが市場を主導した。両資産に連れ高する形でBTCは週後半にかけて大きく価格を伸ばし、週足では約7%の上昇となった。

また、中国での長期休暇明けに合わせて、BinanceがAliPayやWeChat Payを利用した人民元建てのOTC取引サービスの提供を開始したことも相場を押し上げたと思われる。一方、米国SECによるBitwiseのビットコインETF否認については、VanEckの申請取り下げ以降承認への期待感が下がっていたこともあってか、影響は限定的となった。

 

来週の相場予想

BTC=92万円(8,500ドル)を上抜ければ、さらなる上昇も

今週にBitwiseのビットコインETFが否認されたことで、ETF関連動向は振り出しに戻った。リブラに対する各国当局の姿勢も依然厳しく、企業・政府による業界環境整備は絶えず進んでいるものの、これまでと同様に間口の拡大だけでは相場が動きづらい。

このような状況で価格変動のトリガーとなるのは、大きく分けて株式為替市場動向と主要アルトコイン動向である。前者については、上述した米中貿易協議後の市場心理の変化次第で相場は動く。後者については、来月にRipple社主催のイベント「SWELL」を控えるXRPが短期的に上昇していくとの見方もある。これらにより、200日移動平均線のBTC=92万円(8,500ドル)付近を上抜けることができれば、さらなる上昇も見込まれるだろう。

直近上値としてBTC=97万円(9,000ドル)、下値としてBTC=86万円(8,000ドル)を意識する。

 

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