今週の相場動向

相場回顧 BTC:アルトコインへ資金が流れ、BTC=108万円(10,000ドル)割り込む

BTCは、先週のECB緩和を受けて週初買い戻し優勢となったが、次第にETHやXRPをはじめとするアルトコインへ資金が流れ、軟調な推移となった。その中、9/19には強い動きが続いていたETHが過熱感から急落し、BTCもそれに連れ安する形でBTC=108万円(10,000ドル)を割り込んだ。週足では約4%の下落となった。

今週はアルトコインがBTC建てでほぼ全面高の展開となった。その要因は定かではないが、勢いが9/17前後から強まったことを見ると、多くのアルトコインを取り扱う大手取引所Huobiのアルゼンチン向けサービスの発表が影響したか。国内が混乱状況にあるアルゼンチンでは自国通貨の逃避先として暗号資産が注目を集めている。

株式市場は先週の連騰が一服し、FOMCではFRBが7月に続く利下げに踏み切ったが、織り込み済みであったこともあり、相場への影響は限定的となった。

 

来週の相場予想

アルトコイン主導は短期的か、BTCは底堅い推移を予想

過去にはビットコイン主導、アルトコイン主導と入れ替わりに相場が動いていたが、ここしばらくはビットコイン一強の相場が続いていた。今週の動きを受けて、SNSなど一部界隈では「アルトコインの時代が来た」などと言われているが、私はそうは考えない。

各取引所が取扱う資産のポートフォリオの見直しをしていることを考えれば、アルトコインが時折急騰することは珍しくなく、これまでであればそれによって相場の流れが大きく動くこともあったが、今の相場を見る限りその影響は短期的だろう。煽りによって投資家が買いに動いていた時期とは異なるのだ。

来週は、主要アルトコインに資金が向かい下げ圧がかかることはあっても、Bakktのビットコイン先物開始もあり、底堅い推移を予想する。直近上値としてBTC=113万円(10,500ドル)、下値としてBTC=100万円(9,300ドル)を意識する。

 

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