【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 27110.80  △33.98 (9/17)
NASDAQ: 8186.02  △32.47 (9/17)

1.概況

米国市場は米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え様子見となるなか小幅な反発となりました。ダウ平均は取引開始直後に92ドル安まで売られましたが、徐々に下げ幅を縮めると引けにかけてプラスに転じ結局33ドル高の27,110ドルと反発しこの日の高値で取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も32ポイント高の8,186ポイントと3日ぶりに反発となっています。

2.経済指標等

8月の米鉱工業生産指数は前月比0.6%上昇し市場予想を上回りました。設備稼働率も77.9%と前月から上昇し市場予想を上回っています。また、9月の全米住宅建設業協会(NAHB)の住宅市場指数も68となり市場予想を上回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち不動産や公益事業、素材などの9業種が上げ、不動産は1%を超える上昇となりました。一方でエネルギーと資本財・サービスの2業種が下げています。

4.個別銘柄動向

写真・動画共有アプリのスナップ(SNAP)が投資判断の引き上げを受けて7%近く上げました。また、原油価格の大幅下落を好感してアメリカン航空(AAL)が3%余り上げています。一方で原油価格の下落を受けて資源開発サービスのハリバートン(HAL)が6%以上下げています。特殊ガラスのコーニング(GLW)も光通信事業の売上高などの見通しを下方修正したことで6%余り下げています。さらに大株主の投資会社が保有株を売却したことが明らかになったことで食品のクラフト・ハインツ(KHC)が4%を超える下落となっています。

5.為替・金利等

長期金利は0.04%低い1.80%となりました。ドル円は108円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国市場が小幅な上昇に止まったことから小動きでのスタートが予想されます。こうしたなかFOMCの結果発表を控えていることから様子見ムードの強い一日となりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)