今週の相場動向
相場回顧 BTC：世界景気懸念が後退し、株式市場へ逃避資金が回帰
BTCはBTC=117万円（11,000ドル）を前に過熱感から急落すると、その後は、先週から一転して市場がリスクオンに傾いたことで逃避資金が引き上げられ、軟調な推移となった。
米中通商協議を前に両国の緊張が和らぐ中、米国長期金利の上昇や円安進行を好感して株式市場は全面高となり、世界的に景気懸念が後退した。その中、業界ではLINEの交換業者登録認可やCoinDesk主催invest:asiaでの各社の発表など良いニュースも多く見られたが、依然当局からリブラに対する厳しい声も聞こえ、相場への影響は限定的であった。
主要アルトコインに資金を分散する動きもあり、BTC=108万ドル（10,000ドル）を割り込む場面も見られたが、底堅く推移し週足で約1％の小幅下落となった。
来週の相場予想
FOMCを控え様子見ムードの中、底堅い推移を予想
12日に開かれたECB理事会でドラギ総裁は、米国に追随し、追加金融緩和策の導入を決定した。これにより一部緩和マネーが流入し、BTCは少しの回復を見せている。来週には米国FOMCを控え、株式市場と同様に暗号資産市場の売買も落ち着くと思われるが、追加利下げとなった場合はさらにBTCの買いが強まると予想される。しかし、市場では織り込み済との見方も強く、影響は一時的か。
一方、業界ではBinance USのオープンを間近に控え注目が集まっている。正式な取引開始日については未だわからず、積極的な買いに動くには時期尚早だが、相場へのプラスの期待は大きい。
直近上値としてBTC=117万円（10,800ドル）、下値としてBTC=100万円（9,300ドル）を意識する
