アップル(AAPL)は9月10日(日本時間9月11日)、新型iPhoneを発表するとみられているが、アップルには他にも多くの材料が出てきている。
ウォールストリートでは、アップルのサービス事業や自社株買いなどに注目が移っている。結局のところ、アップルは今や歴史上最も成功した製品の一つを抱えているので、アップル自身がその成功の犠牲者になっているのである。
本当に注目すべきことは、アップルが新しい分野を開拓できるかどうか、である。
まず、今日のニュースについて考えてみよう。
CEOのティム・クック氏が米国東部時間の午後1時(日本時間11日午前2時)からイベントで登壇することになっている。多くの人が、マイナーチェンジされた3つのiPhoneモデルを発表すると予想している。
カメラやプロセッサーのアップグレードが行われるが、(iPhone8を発売した時のような)画面が大きくなるといった劇的なアップデートはない。Apple Watchはまた、軽微な機能強化される可能性が高い。
サービス事業が牽引
皮肉なことに、先週、モルガン・スタンレーのケイティ・ハバティー氏がアップルの買い推奨のレポートを発表した際、より大きなニュースが注目を集めた。彼女は、App Storeの収入は、エンターテインメントを中心に、第3四半期にはこれまでに22%増加したとレポートで発表した。
この数字が予想を上回ったことで、アップルが徴収する手数料を避けるために、メディア企業がアップルと距離を置くのではないかという懸念が解消された。
飽和状態にある携帯電話市場よりも高い成長が見込まれるサービス事業は、同社にとって新たなフロンティアであるため、非常に重要なものとなっている。また、それらは「粘着性」が高く、より経常的である。
アナリストや投資家が好感するのは、売上が上振れたり下振れたりするiPhoneやiPadなどの家電製品よりも、サービス事業だ。その結果、バリュエーションが高くなる可能性がある。
次の大きな話は中国で、2つの大きな理由から重要である。
第一に、アップルはその製造の大部分をアジアの国に依存している。
第二に、iPhonesは中国本土の市場シェアが15%以下であるため、成長の余地が大きい。
これにより、トランプ大統領の10月の中国との交渉は、アップルにとっては重要事項となった。
ただ、これまでのところ、時期は不明だが、先週の出来事は、世界の2大経済大国が貿易戦争の解決に向かっていることを示唆している。
また、2020年に導入される5Gネットワークも長期的に取り組みべきことではあるが、5Gを導入したからと言って通信速度が50~100倍のスピードになるわけではない。今後5年間で約2兆ドルの設備投資も見込まれている。
問題は、今日発表される新しいiPhoneが5Gに対応しているわけではない、ということだ。もし5Gに向けてサービスを提供することを約束すれば、消費者は来年まで大体的な発表を待つだろうか。
これは、現在アップルに関する多くの解説の中で、よく言われるストーリーである。しかし、注目すべきはバンク・オブ・アメリカ・メリル・リンチがコンセンサスを縮小していることである。
バンク・オブ・アメリカ・メリル・リンチのアナリストらは、5Gよりも前には大規模なアップグレードサイクルの可能性があるとみている。ウォールストリートは旧型iPhoneの販売台数を過小評価している、とも指摘している。
チャートと半導体企業
トレーダーがアップルに関して注視していることは他にも2つある。1つはアップルとサプライヤー企業の価格チャート上に見えるパターンだ。
アップルは9日、11月以来の最高値で終値をつけ、上昇する可能性のある三角持ち合いの頂点近くに位置している。株価が215ドル前後の水準で推移している間、安値が切り上げられていることに注目してほしい。テクニカル・アナリストは、この形を今後株価が上昇する強気のパターンと見ることもある。
第2に、アップルは、スカイワークス・ソリューションズ (SWKS)、クアルコム (QCOM)、クォルボ(QRVO)などの半導体企業の主要な顧客である。iPhoneが売れたり売れなかったりすることで、これらの銘柄の株価に影響を及ぼす可能性がある。
結論として、2011年以降、アップルの夏の終わりから秋の初めにかけての商品発表がアップルの話題の中心となっている。
今年の商品発表イベントは注目を集めるだろうが、中国やサービス事業のような他のカタリストがますます重要になってきている。
(原文)
Apple’s Releasing New IPhones, But a Lot More Is Happening With the Stock
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