東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は118円高の2万1318円と5日続伸しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数、新興市場のマザーズ指数と主要指数は総じて上昇しました。先週末の米国市場は主要指数が高安まちまちで支援材料になりにくいなか日経平均は14円高の2万1214円と小動きで寄り付きました。日経平均は寄り付き後にわずかにマイナスに転じましたがすぐにプラス圏に浮上するとその後は先週末までの堅調な地合のまま上げ幅を広げる展開となりました。一時は133円高の2万1333円まで上昇した日経平均は前場を106円高で終えました。後場に入っても堅調に推移した日経平均は結局118円高と高値圏で取引を終えました。東証1部の売買代金は1兆7087億円と薄商いでした。

東証33業種は全業種が上昇しました。中でもその他金融業が2%超上げたほか、石油石炭製品や建設業、非鉄金属などが高い上昇率となりました。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は上昇した銘柄が多くなりました。任天堂(7974)が1%超上昇したほか、ソニー(6758)、トヨタ自動車(7203)、東京エレクトロン(8035)、キーエンス(6861)、リクルートホールディングス(6098)、三菱UFJ(8306)がいずれも上昇しました。一方で売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)、ファーストリテイリング(9983)、KDDI(9433)は下げています。

材料が出たところでは駐車場の運営管理を手がける日本駐車場開発(2353)が3%近く上昇しました。前期決算が増収増益で着地したほか、今期も増収増益の増配見込みを発表したことが好感されました。5-7月期の決算が増収増益だったくら寿司(2695)も3.6%高と堅調でした。

VIEW POINT: 明日への視点

日本市場は堅調な地合が続き日経平均は5日続伸となりました。今週は金曜日にメジャーSQを迎えます。SQ前の荒っぽい値動きに警戒しておきたいところです。また、香港問題の動向もポイントになりそうなほか12日に欧州中央銀行(ECB)の政策理事会が開催されます。追加金融緩和が決定されるとの観測もあり決定内容が注目されます。その他にも10日にアップル(AAPL)が開催するイベントで新型iPhoneが発表される可能性が高いなど、重要なイベントが多い週となります。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)