中国との貿易摩擦の緩和により、株価は4週間連続の下落から抜け出したところだ。

S&P 500は8月23日(金)から8月30日(金)かけて、2.8%上昇した。構成銘柄のうち90%以上が値上がりし、上げ幅は非常に大きくなった。また、資本財セクターやコミュニケーション・サービスセクターといったリスクオン・グループを中心に、各主要セクターも上昇した。

中国政府は、今回の米関税引き下げには反撃しないとの見方を示したが、今回の大きな転換は木曜日の早い段階で実現した。トランプ大統領は、午前中に会談が「別のレベル」に動いたことを確認したようである。それは前週のオープン・クラッシュとはまったく対照的だった。

米国が3連休となる週末を控えて、それ以外の大きな材料や動きはほとんどなかった。

景気循環セクターが株価をリード

景気回復の恩恵を受けている半導体・輸送セクターは先週、もっとも好調だった。中国のインターネット株や小売業者も長期的な安値から反発している。

一方、公益事業、生活必需品、不動産投資信託などの伝統的なディフェンシブセクターの株価は低調となった。

ディスカウント小売会社のダラー・ゼネラル(DG)は、S&P 500の中で最もパフォーマンスが良かった唯一の構成銘柄で、四半期の業績が予想を上回り、通期利益見通しを上方修正したことで14%上昇した。シマレックス・エナジー (XEC) は、10年ぶりの低水準から反発し、12%の上昇を記録した。

移動平均と直近のレンジを示したS&P 500チャート

美容品小売のアルタ (ULTA)は利益、業績見通し、既存店売上高、売上高など、全面的に予想を下回り株価は26%も暴落した。医薬品のアレクション・ファーマシューティカルズ(ALXN)は、アムジェン(AMGN)がアレクションの主力薬「ソリリス」の特許に異議を申し立てたことで13%下落し、2番目の下落幅となった。

今週株価を動かす重要なスケジュール

S&P 500は8月中は2825から2940のレンジ相場となった。このレンジから外れるほどの材料となるかは不明瞭だが、今週にはいくつかの大きなイベントが予定されている。

9月3日(火)ISM製造業景況指数と建設支出が発表される。また、ジョンソン首相との緊張が高まる中、英国議会が再開される。英国のEU離脱は依然として大きな未解決の問題である。実際、ユーロは金曜日に2年ぶりの安値をつけた。

9月4日(水)は米地区連銀経済報告(ベージュブック)が発表される。

9月5日(木)にはADP雇用統計、新規失業保険申請件数、石油在庫統計が発表される。同日に発表されるISM非製造業景況指数や製造業新規受注は通常よりも30分遅れて発表される。

9月6日(金)には、雇用統計が発表される。またその日は、FRBのパウエル議長がスイスで経済見通しについて講演する予定となっている。

 

(原文)
Stocks Break Losing Streak as Trump and China Keep Talking

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