東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は23円高の2万479円と小幅に続伸しました。TOPIXやJPX日経400も小幅に上昇しましたが、東証2部指数、マザーズ指数などは下落しました。

昨日の米国市場は反落となりましたが、日経平均は昨日の堅調な地合いを引き継ぎ18円高と小幅に続伸して寄り付きました。9時半頃にマイナスに転じた日経平均ですが、下げ渋るとすぐに持ち直し前場を30円高の2万486円で終えました。上げ幅をやや広げて後場を迎えた日経平均は30円高前後で膠着状態となり、結局23円高で取引を終えています。東証1部の売買代金は1兆6159億円と薄商いでした。

東証33業種は不動産業や電気・ガス業、鉱業などの15業種が上昇した一方で、機械や鉄鋼、精密機器などの18業種が下落しました。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちとなりました。売買代金トップの任天堂(7974)が0.2%上昇したほか、ソフトバンクグループ(9984)やファーストリテイリング(9983)、KLab(3656)、資生堂(4911)、KDDI(9433)が上昇しました。一方でトヨタ自動車(7203)やZOZO(3092)、楽天(4755)、東京エレクトロン(8035)は下落しました。中でも楽天は傘下の楽天モバイルの基地局整備が遅れていることなどが嫌気され6.2%安となりました。

その他材料が出たところではダイドーグループホールディングス(2590)が2.9%高となりました。昨日の引け後に発表した上期決算は減収減益となったものの、営業利益の通期予想に対する進捗が約6割となったことや、トルコでの飲料事業が現地通貨ベースで大幅な増収となったことなどが好感されました。また医薬品メーカーの協和キリン(4151)はパーキンソン病治療薬が米国で承認されたことから3%高となりました。

VIEW POINT: 明日への視点

米国では2年債利回りが10年債利回りを上回る「逆イールド」が断続的に発生するなど景気の先行きが懸念されています。こうしたなかで来週には米雇用統計などの発表も控えていることから様子見ムードが続きそうです。

(マネックス証券 プロダクト部)