株価は先週、堅調な決算発表と経済指標が引き続き、マネーを市場に呼び寄せたことから、最高値を更新した。
S&P 500は7月19日(金)から7月26日(金)の間に1.65%上昇し、4週間連続で過去最高を更新した。この前試したばかりの3,000ポイントの水準を超えても、比較的快適な水準を保っている。
アルファベット(GOOGL)、ユナイテッド･パーセル（UPS)、インテル (INTC)、スターバックス (SBUX)、ツイッター (TWTR)といった大手企業は、四半期決算の数字に追随して株価が上昇した。4-6月期のGDP（国内総生産）も、前回の内容が近年所得の伸びを過小評価していることを示していることから、上方のサプライズとなった。
失業率も予想を上回って低下した。耐久消費財は受注が想定を上回り、企業の設備投資が再び加速することが期待された。
大半のセクターが前進
インターネット企業が（いまやテクノロジーセクターではなくコミュニケーションセクターに分類されているが）主導権を握った。半導体セクターは過去最高を更新。銀行セクターは狭い範囲で取引されている価格の範囲を必死に抜け出そうとしていた。小型株、ソフトウェア会社、運輸株もアウトパフォーマンスとなった。
主に出遅れた銘柄としては金鉱株や公益事業株のような安全な逃避先であった。エネルギーセクターはまた、供給過剰の懸念に直面している石油に苦しんでいた。
全体として、投資家は「リスク・オン」の株式、特に景気回復の恩恵を受ける企業を選好した。
いずれにせよ、S&P 500構成銘柄の3分の2以上が週に上昇し、約80銘柄が52週高値を更新した。
ユナイテッド･パーセルとハスブロが牽引
かつて忘れ去られていた銘柄が、先週、株価指数の最高のパフォーマンスを上げた。ユナイテッド･パーセルは「退屈」銘柄から「急上昇」銘柄に転じた。 翌日配送サービス「Next Day Air」が成功したため、投資家はこの話を再び想像せざるを得なくなった。ユナイテッド･パーセルの株価は今週17％上昇した。
ハスブロ(HAS)は、自社製品や他社製玩具の需要が旺盛だったことから、15%の増収となり、利益と売上は予想を上回った。
アライン・テクノロジー(ALGN)は、かつては高値をつけていた歯科関連株だったが、将来の事業について警告を受け、下落に転じた。中国の弱さが大きな原因でアライン・テクノロジー（ALGN）は時価総額の29%を失った。
モホーク・インダストリーズ(MHK)は16%下落し、2番目にパフォーマンスが悪かった。モホーク・インダストリーズ(MHK)は販売数量や価格が低迷していると警告した。これは、住宅市場が本格化するかどうかに疑問を投げかけることになる。
また、フェイスブック（FB）、ツイッター（TWTR）、スナップ（SNAP）が予想以上の四半期決算を発表したことも興味深い。スナップ（SNAP）とツイッター（TWTR）はともに10%以上上昇し、フェイスブック（FB）は下落した。ソーシャル・メディア株に投資する投資家は、資本を市場リーダーから小規模なライバルに再配分しているのだろうか。
とても忙しい週がやってくる
先のカレンダーは予定でいっぱいだ。FOMCや月次の雇用統計もある。
最も重要なのはFOMCだ。簡単に言えば、政策立案者は水曜日の午後、10年ぶりに金利を引き下げると予想していた。それ以上に、投資家はこの声明を読んで、ジェローム・パウエルに耳を傾け、中央銀行の次の動きに関する手がかりを得るだろう。
ビヨンド・ミーツ(BYND)の午後の第2四半期決算発表を除いて、今日（29日）の大半は静かである。
明日（30日）は、個人所得と支出、コンファレンスボード消費者信頼感指数、中古住宅販売成約指数といった指標の発表がある。市場が始まる前には、マスターカード(MA)、メルク(MRK)、ファイザー(PFE)、イーライリリー(LLY)、プロクター・アンド・ギャンブル(PG)などが決算発表を予定している。
アップル (AAPL)とアドバンスト・マイクロ・デバイシズ（AMD）は火曜日の午後に決算発表を行う。EA(エレクトロニック・アーツ)とAMGN(アムジェン)も同じく決算発表を行う。
水曜日は欧州のGDP（国内総生産）、ADP雇用者数、そしてFOMCだ。さらにゼネラル・エレクトリック（GE）、クアルコム（QCOM）、ウエスタン・デジタル（WDC)が注目すべき決算発表だ。
木曜日には、 新規失業保険申請件数、ISM製造業指数と建設支出の発表が行われる予定だ。そして、いつもどおり重要な雇用統計と、ミシガン大学消費者信頼感指数の発表を持って締めくくる。
エクソンモービル(XOM)とシェブロン(CVX)も決算発表を行う。
（原文）
New Highs For S&P As Good News Draws More Cash From the Sidelines
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