東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は98円安の2万1658円と反落しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数、マザーズ指数なども小幅に反落しました。前日の米国市場で主要指数が下落したことを受け、3営業日連続で上昇していた日経平均は56円安の2万1700円で寄り付きました。日経平均は10時半過ぎに一時165円安まで下げ幅を広げましたがその後はやや持ち直し、109円安の2万1647円で前場を終えました。後場に入ってからも軟調な推移が続いた日経平均は、引けにかけて下げ幅をやや縮めて98円安の2万1658円で取引を終えました。東証1部の売買代金は1兆7301億円でした。

東証33業種は情報・通信業、医薬品、精密機器、陸運業などの10業種が上昇した一方で、非鉄金属、輸送用機器、機械、繊維製品などの23業種が下落しました。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は、高安まちまちでした。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)が1.1%上昇したほか、任天堂(7974)、富士通(6702)、ソニー(6758)、日本電産(6594)が上昇しました。中でも富士通は、25日に発表した2019年4~6月期決算で、退職金給付制度の変更などの特殊要因を除いた実質的な営業利益が前年同期比で330億円増と大きく増加したことが好感され、9.3%上昇し約1年8ヶ月ぶりの高値となりました。大手証券が投資判断を「買い」に引き上げたことも好感されたようです。

一方で、アドバンテスト(6857)や東京エレクトロン(8035)、トヨタ自動車(7203)、ファーストリテイリング(9983)、キーエンス(6861)は下落しました。中でも本日の引け後に決算発表を予定していたキーエンスは、FAシステム関連機器を手掛けるオムロン(6645)が25日に発表した決算で2019年4~6月期が大幅減益となったことなどから、キーエンスの業績も不安視され3.3%下落しました。

その他材料が出たところでは半導体製造装置のディスコ(6146)が、25日の決算発表で2019年4~9月期の実質的な減益見通しを示したことや前日まで5営業日連続で株価が上昇していたこともあり7.4%下落しました。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日本市場は、連日の上昇の反動や米株安を受けて下落しました。引き続き薄商いが続く中来週30日から31日にかけて開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)の決定内容が注目されています。

(マネックス証券 プロダクト部)