【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 26536.82  ▼11.40 (6/26)
NASDAQ: 7909.97  △25.25 (6/26)

1.概況

米国市場は29日に米中首脳会談を控え様子見となるなか小幅に高安まちまちとなりました。51ドル高でスタートしたダウ平均は取引開始直後に111ドル高まで買われましたが、その後徐々に上げ幅を縮めると引けにかけてマイナスに転じ11ドル安の26,536ドルで取引を終え続落となっています。また、S&P500株価指数も3ポイント安の2,913ポイントと4日続落となりました。一方でハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は半導体株への買いを支えに25ポイント高の7,909ポイントと4日ぶりに反発となっています。

2.経済指標等

5月の米耐久財受注額は前月比1.3%減となり市場予想を下回りました。一方で民間設備投資の先行指標となる非国防資本財から航空機を除いたコア受注は前月比0.4%増となり市場予想を上回っています。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち7業種が下げました。そのなかでも公益事業が2%を上回る下落となったほか、不動産も2%近く下げています。また、生活必需品とヘルスケアも1%以上下落しています。一方で4業種が上げ、エネルギーと情報技術が1%を超える上昇となりました。

4.個別銘柄動向

半導体大手のマイクロン・テクノロジー(MU)が決算で売上高や1株利益が市場予想を上回ったことに加え、米政府の禁輸措置を受けて停止していた中国のファーウェイ向けの出荷を再開したと明らかにしたことも好感され13%以上上げました。また、マイクロン・テクノロジーの急伸が他の半導体株にも波及しウエスタンデジタル(WDC)が7%以上上げたほか、エヌビディア(NVDA)も5%以上、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)やザイリンクス(XLNX)も3%以上上昇しました。インテル(INTC)も3%近く上げダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなっています。

一方で食品のゼネラル・ミルズ(GIS)が主力の北米での販売不振で売上高が市場予想を下回ったことで4%以上下げています。

5.為替・金利等

長期金利は0.06%高い2.04%となりました。ドル円はやや円安に振れ107円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は円高が一服となっていることからやや買い優勢でのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均はドル円の動向をにらみながらの展開となりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)