東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は110円高の2万884円と反発しました。TOPIXや JPX日経400、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。昨日の米国市場でダウ平均が181ドル高と上昇したことを受け、日経平均は85円高の2万859円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後に上げ幅を縮めると2万800円に接近する場面がありましたが、その水準で踏みとどまると再び上げ幅を広げて前場を104円高で終えました。日経平均は後場に入ると高値圏での狭い値動きとなり結局110円高で取引を終えました。
東証1部の売買代金は1兆6359億円と非常に少なくなりました。東証33業種は石油石炭製品や機械、証券商品先物、電気機器などの25業種が上昇しました。一方でパルプ・紙、空運業、電気・ガス業、海運業などの8業種が下げています。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は上昇した銘柄が多くなりました。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)と村田製作所(6981)は小幅に下げたものの、任天堂(7974)、ファーストリテイリング(9983)、ソニー(6758)、トヨタ自動車(7203)、武田薬品(4502)、三菱UFJ(8306)、東京エレクトロン(8035)、第一三共(4568)がいずれも上昇しました。
材料が出たところでは、本日の13時に自社株買いを発表したクレディセゾン(8253)が発表後に急騰し終値でも5%近い大幅高となりました。また、道路メンテナンスなどを手掛けるスバル興業(9632)も5.6%高と大きく上昇しました。昨日発表した第1四半期の営業利益が前年同期比23.6%増と堅調だったことが好感されました。
VIEW POINT: 明日への視点
米国株高を素直に好感し日本市場は堅調な1日となりました。日本時間の今夜21時30分に米雇用統計が発表されます。先行指標であるADP雇用統計の前月からの雇用者数の増加が市場予想を大幅に下回ったこともあり、今夜の米雇用統計の内容が注目されています。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)