東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は77円高の2万1260円と小幅に続伸しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数、新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。マザーズ指数は2%を超える大幅高となっています。
昨日の米国市場が休場で材料不足の中、日経平均は4円高の2万1187円と横ばい圏で寄り付きました。日経平均は寄り付き後に5円安と一瞬だけマイナスに転じましたがすぐにプラスに戻すとその後は上げ幅を広げて一時は115円高まで上昇しました。その後は小幅なプラス圏で推移した日経平均は前場を89円高で終えました。日経平均は後場に入ると前引け近辺での推移が続き大きな値動きの出ないまま結局77円高で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆9130億円となりました。
東証33業種は精密機器や電気機器、輸送用機器などの16業種が上昇しました。一方で水産・農林業や空運業、鉱業、電気・ガス業などの17業種が下落しました。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄はほとんどが上昇しました。売買代金トップに入った東京エレクトロン(8035)は2.7%高となりました。最大1500億円の自社株買いを実施すると発表したことが好感されました。その他にもトヨタ自動車(7203)、アドバンテスト(6857)、任天堂(7974)、三菱UFJ(8306)、ソニー(6758)、ペプチドリーム(4587)、リクルートホールディングス(6098)、村田製作所(6981)がいずれも上昇しました。ペプチドリームは本日の日経新聞朝刊で世界の製薬大手が提携を求めていると報じられたことが刺激になったようです。一方でキーエンス(6861)は1%近く下落しました。
その他材料が出たところでは、飲料販売のダイドーグループホールディングス(2590)が1.5%安となり年初来安値を更新しました。第1四半期の決算が営業赤字となったことが嫌気されました。一方でゲームソフト大手のスクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)は7%の大幅高となりました。人気ゲームの「ドラゴンクエスト」シリーズのスマートフォン向けの新作発表会を6月3日に行うと発表したことが買いを誘いました。
VIEW POINT: 明日への視点
米国市場が休場で材料不足の中ですが日経平均は堅調な推移となりました。引き続き米中の貿易交渉の進捗が最大の焦点という状況は変わらず上値の重い展開が想定されます。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)