【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 26384.77  ▼27.53 (4/15)
NASDAQ: 7976.01  ▼8.15 (4/15)

1.概況

米国市場は決算を受けてのゴールドマン・サックス(GS)の大幅下落が相場の重石となるなか小幅反落となりました。ダウ平均は取引開始直後に12ドル高まで上昇する場面もありましたが、上値が伸び悩むと売りが優勢となり昼過ぎには95ドル安まで売られました。その後ダウ平均は持ち直したものの戻し切れず結局27ドル安の26,384ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も8ポイント安の7,976ポイントとなっています。

2.経済指標等

4月のニューヨーク連銀製造業景況指数は10.10と前月から上昇し市場予想も上回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち金融や不動産、エネルギーなどの6業種が下げました。一方で生活必需品やヘルスケアなどの4業種が上げ、公益事業は変わらずとなっています。

4.個別銘柄動向

決算が大幅な減収減益となったゴールドマン・サックスが4%近く下げダウ平均構成銘柄で下落率トップとなり、ダウ平均を1銘柄で50ドル余り押し下げました。また、音楽配信のスポティファイ・テクノロジー(SPOT)がアマゾン・ドット・コム(AMZN)が無料の音楽配信サービスを開始すると伝わったことで4%以上下げています。

一方でジーンズ大手のリーバイ・ストラウス(LEVI)がアナリストによる高評価が相次いだことで買われ7%近く上げています。ドラッグストアのCVSヘルス(CVS)も投資情報紙バロンズが米国内の店舗の多さや医療保険のエトナ(AET)の買収などで成長が期待されると指摘したことで3%近く上げました。

5.為替・金利等

長期金利は0.01%低い2.55%となりました。ドル円は112円近辺で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株安を受けてやや売り優勢でのスタートが予想されます。年初来高値を連日で更新した後で利益確定の売りも出やすいなか日経平均が底堅さをみせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)