東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は115円安の2万1687円と反落しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数も下落しましたが、新興市場のマザーズ指数は上昇しました。昨日の米国市場で主要指数が下落したことを受け、日経平均は222円安の2万1579円で寄り付きました。一時は230円安まで下落した日経平均ですがその後は徐々に持ち直す展開となり前場を143円安で終えました。日経平均は後場に入ってもマイナス圏での推移となりましたが下げ幅を大きく広げることはなく、結局115円安で取引を終えました。東証1部の売買代金は1兆9674億円となりました。東証33業種は全業種が下げました。中でも石油石炭製品や鉱業などの下げが大きくなりました。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちでした。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)や楽天(4755)、スルガ銀行(8358)、ファーストリテイリング(9983)、ZOZO(3092)が上昇しました。楽天は一時は5.5%高まで上昇しましたが、公正取引委員会が楽天トラベルなど旅行予約サイトを運営する大手3社に立ち入り検査を始めたとの報道で上げ幅を縮め結局0.9%高となりました。スルガ銀行は具体的な支援先と交渉していると報じられたことが好感され16.2%の大幅高となっています。一方でソニー(6758)や任天堂(7974)、キーエンス(6861)、NTTドコモ(9437)、東京エレクトロン(8035)は下落しました。その他材料が出たところでは、紳士服販売のオンリー(3376)が13%の大幅安となりました。業績予想と配当予想を下方修正したことが嫌気されました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は米株安を受け反落しました。2万2000円を窺うには材料不足、しかし下値では買いも入ってくるといった状況です。引き続き2万1500円の節目を割り込まずに推移できるか注目されます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)