みなさんこんにちは。株式会社インベストラストの福永です。今週も窓についての解説になります。前回は25日移動平均線が緩やかな下向きを続けていることから、「25日と5日移動平均線の両方を下回ってしまうようですと、3月29日と4月1日のあいだにあけた窓を埋めることなり、狭いレンジでの値動きが続くことが考えられ、売買タイミングを慎重に計りながらトレードする必要があると考えられるのです。このように、窓をあけて一定のレンジ内での値動きになると同時に方向がはっきりしないときは、上限、下限となっている価格をブレイクするまで、慎重に対応するようにしたいところです」としましたが、果たして結果は…。
前週の日経平均株価の値動きを見ますと、上向きの5日と25日移動平均線がゴールデンクロスしたあと、上向きの5日移動平均線に沿って上昇しているのが分かります。
そうしたなか4月8日に21,900円をつけ上放れるチャンスがありましたが、指摘した通りブレイクできずに押し返されて陰線を形成する結果となってその後は上値が重たくなっています。
そのきっかけとなったのが下向きの200日移動平均線です。4月8日の取引開始時にこの200日移動平均線を上回ることができなかったことから押し返されているのが分かります。
また翌営業日には上向きの5日移動平均線上で推移していますが、このような形になったときにみなさんはどのような対応を考えるでしょうか。
たとえば、「上向きの5日移動平均線上を維持していることから押し目買いを行う」であるとか、一方で「200日移動平均線を上回るまでは利益確定売りを優先させる」であるとか、いろいろ考えられそうです。
ただ、窓を埋めるかどうかの考えをもとに判断するとどうなるでしょうか。前回発生した窓が25日移動平均線を下回ったところに位置していますので、押し返されたままで5日移動平均線を下回ってしまいますと25日移動平均線を割り込んでしまい、窓を埋めることも頭に入れておく必要がありそうです。
さて今週は窓を埋める値動きになるのか、またレンジ内での値動きに変化が起こるのか注目の週となりそうです。