東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は3円安の2万1505円と小幅に下落しました。TOPIXやJPX日経400、東証マザーズ指数も下落しましたが東証2部指数は上昇しました。マザーズ指数は4%近い大幅安となりました。

昨日の米国市場で主要指数が上昇したこと、ドル円が111円台半ば近くまで円安に振れたことが好感され、日経平均は235円高の2万1744円で寄り付きました。日経平均は昨日大幅高となった警戒感からか寄り付きが1日の高値になるとその後は徐々に上げ幅を縮めました。前場を65円高で終えた日経平均は後場に入るとさらに上げ幅を縮めました。引け間際にマイナスに転じると日経平均は結局3円安で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆3336億円となりました。

東証33業種は鉱業や非鉄金属、機械などの17業種が上昇しました。一方で不動産業、陸運業、小売業などの16業種が下げています。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちでした。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)が小幅に下げたほか、ソニー(6758)、ファーストリテイリング(9983)、ZOZO(3092)、第一三共(4568)がいずれも下落しました。一方で任天堂(7974)、東京エレクトロン(8035)、ファナック(6954)、三菱UFJ(8306)、トヨタ自動車(7203)は上昇しました。半導体関連株が買われて東京エレクトロンは3.1%高、ファナック(6954)も4.5%高となりました。SUMCO(3436)やアドバンテスト(6857)なども大きく上昇しました。その他材料が出たところでは、しまむら(8227)が7%近い大幅安となりました。前期決算が大幅な減益となったことが嫌気されました。

VIEW POINT: 明日への視点

大きく上昇して始まった日経平均ですが本日は利益確定売りに押されて反落しました。日経平均がこのまま2万2000円の節目にトライできるのかが目先の注目ポイントと言えそうです。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)