東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は219円高の2万1822円と大幅に続伸しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。

先週末の米国市場で主要指数が上昇したこと、またドル円が112円近辺まで円安に振れたことを受け、日経平均は210円高の2万1812円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後にやや上げ幅を縮めると一時は138円高をつける場面がありました。その後日経平均は再び上げ幅を広げる堅調な展開となり前場を179円高で終えました。

日経平均は後場寄りから一段高となるとまもなく257円高と1日の高値をつけました。やや上げ幅を縮めたものの引けにかけても堅調な展開となった日経平均は結局219円高で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆1536億円となりました。東証33業種は石油石炭製品、精密機器、機械、電気機器、医薬品などの26業種が上昇しました。一方で電気・ガス業や輸送用機器、陸運業などの7業種が下げています。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は概ね上昇しました。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)が2.4%高となったほか、武田薬品(4502)、ZOZO(3092)、ソニー(6758)、ファーストリテイリング(9983)、キーエンス(6861)、村田製作所(6981)、東京エレクトロン(8035)がいずれも上昇しました。一方で任天堂(7974)、トヨタ自動車(7203)は下落しています。

その他材料が出たところでは、保有する米企業が新規上場申請を行ったことが好感され楽天(4755)が6%超の大幅高となりました。一方でインド子会社の2月の販売台数が不調だった自動車のスズキ(7269)は4%近く下げています。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は週初から堅調なスタートとなりました。今週は米雇用統計などの重要経済指標が注目されるほか、中国の全国人民代表大会や欧州中央銀行(ECB)の政策理事会など重要イベントがあり注目されます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)