このレポートのまとめ
- メドトロニックの決算は良かった
- ウォルマートの決算は良かった
- アナログ・デバイセズの決算はガイダンスがいまひとつ
- カーボン・ブラックの決算はガイダンスが悪かった
- ドミノズ・ピザの決算は悪かった
- クラフト・ハインツの決算は悪かった
- ロクの決算は良かった
- ドロップボックスの決算は良かった
■メドトロニック(MDT)
メドトロニック(ティッカーシンボル:MDT)の第3四半期(1月期)決算は一株利益(EPS)が予想1.24ドルに対し1.29ドル、売上高が予想75.3億ドルに対し75.5億ドル、売上高成長率は前年同期比+2.4%でした。
同社のパーソナライズド・クローズド・ループ(PCL)インシュリン・ポンプ・システムが、米国食品医薬品局(FDA)からブレイクスルー・デバイスの認定を受けました。これにより承認は加速することが予想されます。
2019年の一株利益(EPS)は、予想5.12ドルに対し新ガイダンス5.14~5.16ドルが提示されました。
■ウォルマート(WMT)
ウォルマート(ティッカーシンボル:WMT)の第4四半期(1月期)決算は一株利益(EPS)が予想1.33ドルに対し1.41ドル、売上高が予想1,376.3億ドルに対し1,377.4億ドル、売上高成長率は前年同期比+1.9%でした。
米国既存店売上比較は予想+3.2%に対し+4.2%でした。米国ネット通販は+43%でした。サムズクラブ既存店売上比較は+3.3%でした。同ネット通販は+21%でした。
来店客数の伸びには満足しており、インフレは消費者が体感できないほどマイルドです。
世界的に既存店売上比較トレンドはポジティブです。ただ中国は春節の期間のずれ込みで既存店売上比較がマイナスとなりましたが、これはカレンダー要因のみです。
2020年の一株利益(EPS)は予想4.71ドルに対し新ガイダンス4.91ドルが、米国既存店売上比較予想+2.7%に対し新ガイダンス+2.5~3.0%が提示されました。
2020年通年の一株当たり配当は2.12ドルとします。ちなみに去年は2.08ドルでした。
■アナログ・デバイセズ(ADI)
アナログ・デバイセズ(ティッカーシンボル:ADI)の第1四半期(1月期)決算は一株利益(EPS)が予想1.28ドルに対し1.33ドル、売上高が予想15.1億ドルに対し15.4億ドル、売上高成長率は前年同期比-1.6%でした。
4Gならびに5G向けの引き合いが好調でした。
第2四半期に関しては一株利益(EPS)予想1.30ドルに対し新ガイダンス1.23~1.37ドルが、売上高予想15.1億ドルに対し新ガイダンス14.5~15.5億ドルが提示されました。
四半期配当54セントが発表されました。これは48セントから引き上げられました。なお今後も配当は毎年7~15%程度のペースで引き上げてゆく考えです。
■カーボン・ブラック(CBLK)
カーボン・ブラック(ティッカーシンボル:CBLK)の第4四半期決算は一株利益(EPS)が予想-24セントに対し-20セント、売上高が予想5,559万ドルに対し5,690万ドル、売上高成長率は前年同期比+27.6%でした。
第4四半期中、同社は920万ドルのキャッシュを費消しました。設備投資額は110万ドルでした。ソフトウェア開発費用などの関係でフリー・キャッシュフローはマイナス1,030万ドルでした。去年の第3四半期は黒字の360万ドルでした。
第1四半期の一株利益(EPS)は予想-21セントに対し新ガイダンス-23セントから−22セントが、売上高は予想5,877万ドルに対し新ガイダンス5,650~5,750万ドルが提示されました。
2019年度の一株利益(EPS)は予想-69セントに対し新ガイダンス-64セントから−61セントが、売上高は予想2.57億ドルに対し新ガイダンス2.4~2.44億ドルが提示されました。
なおCFOのマーク・サリバンは3月11日付で退社し、スティーブン・ウエバーをCOOからCFOに配置換えします。
■ドミノズ・ピザ(DPZ)
ドミノズ・ピザ(ティッカーシンボル:DPZ)の第4四半期決算は一株利益(EPS)が予想2.69ドルに対し2.62ドル、売上高が予想10.9億ドルに対し10.8億ドル、売上高成長率は前年同期比+21.4%でした。
米国の既存店売上比較は+5.6%でした。海外の既存店売上比較は+2.4%でした。
期中新たに560店舗がオープンしました。うち米国は125店舗、海外は435店舗でした。
向こう3~5年の既存店売上比較は+3~6%を見込んでいます。
■クラフト・ハインツ(KHC)
クラフト・ハインツ(ティッカーシンボル:KHC)の第4四半期決算は一株利益(EPS)が予想94セントに対して84セント、売上高が予想69.3億ドルに対し68.9億ドル、売上高成長率は前年同期比+0.7%でした。
オルガニックな売上高成長率は+2.4%でした。価格は-1.6%でした。値引きの激化、コモディティー・コストの下落などが原因です。ボリュームは+4.0%でした。北米の伸びが著しかったです。
修正EBITDAは-13.9%の17億ドルでした。予想は19.1億ドルでした。為替は-2.4%のインパクトでした。
2018年10月に米国証券取引委員会(SEC)が同社の調達、とりわけ会計基準、会計手続き、内部管理にまつわるデータの提出を求めました。ベンダーとの契約に不適切な処理がなかったかを調べる目的です。
■ロク(ROKU)
ロク(ティッカーシンボル:ROKU)の第4四半期決算は一株利益(EPS)が予想4セントに対し5セント、売上高が予想2.62億ドルに対し2.757億ドル、売上高成長率は前年同期比+46.4%でした。
アクティブ口座数は+40%の2,710万口座でした。ストリーミング時間は+69%の73億時間でした。顧客当り単価(ARPU)は+30%の17.95ドルでした。
第1四半期の売上高は予想1.89億ドルに対し新ガイダンス1.85~1.9億ドルが提示されました。
2019年通年の売上高は予想9.82億ドルに対し新ガイダンス10~10.25億ドルが提示されました。
■ドロップボックス(DBX)
ドロップボックス(ティッカーシンボル:DBX)の第4四半期決算は一株利益(EPS)が予想8セントに対し10セント、売上高が予想3.7億ドルに対し3.76億ドル、売上高成長率は前年同期比+23.0%でした。
Non-GAAP営業マージンは11%でした。これはガイダンスの9~10%を上回りました。また前年同期は3.3%でした。