東京市場まとめ
1.概況
本日の日経平均は32円高の2万1464円と小幅に上昇し4日続伸となりました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数、新興市場のマザーズ指数と主要指数は総じて上昇しました。昨日の米国市場で主要指数が小動きだったことを受け日経平均も9円安と横ばい圏で寄り付きました。寄り付き後の日経平均は下げ幅を広げる展開となり、10時半頃に112円安まで下落しました。
その後は持ち直し前場を28円安で終えた日経平均は後場寄りからプラスに転じると上げ幅を広げてまもなく121円高と1日の高値をつけました。後場は一貫してプラス圏で推移した日経平均ですが引けにかけてやや上げ幅を縮めると結局32円高と小幅に上昇して取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆2414億円となりました。
東証33業種は海運業や倉庫運輸関連、パルプ・紙など17業種が上昇しました。一方で石油石炭製品やその他金融業、金属製品など16業種が下げています。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は上昇した銘柄が多くなりました。売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)、トヨタ自動車(7203)、武田薬品(4502)こそ下落したものの、ソニー(6758)、任天堂(7974)、ファーストリテイリング(9983)、コマツ(6301)、JT(2914)、ZOZO(3092)、三菱UFJ(8306)がいずれも上昇しました。昨日の米国市場でキャタピラー(CAT)が上昇した流れを受けコマツは4%近く上昇しました。
その他材料が出たところでは国内証券が投資判断と目標株価を引き上げたカドカワ(9468)が10%近い大幅高となりました。また、楽天(4755)は出資する米企業が上場を計画していると報じられたことが好感され5%近く上昇しました。
VIEW POINT: 明日への視点
一時は110円以上下落した日経平均ですがプラスに転じる堅調な展開でした。本日から米国で開催される米中の閣僚級貿易会議において交渉に進展がみられるかに注目が集まっています。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)