東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は248円高の2万2147円と反発しました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数も上昇しましたが東証2部指数は1ポイント未満のマイナスでした。昨日の米国市場でダウ平均が190ドル高と上昇したことを受け日経平均は119円高の2万2018円と2万2000円の節目を回復して寄り付きました。日経平均は寄り付き後も上げ幅を広げると2万2100円近辺でのもみ合いとなり、前場を222円高の2万2121円で終えました。日経平均は後場に入っても同水準での推移が続き、一時は261円高をつける場面がありました。結局日経平均は248円高と1日の高値圏で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆3815億円となりました。東証33業種は空運業を除く32業種が上昇しました。中でも医薬品、保険業、卸売業、石油石炭製品、鉄鋼、輸送用機器の6業種が2%を超える上昇となりました。

2.個別銘柄等

東証1部の売買代金上位銘柄は売買代金トップのソフトバンクグループ(9984)を除いてほとんどが上昇しました。ソフトバンクグループは昨日発表した決算はソフトバンク・ビジョン・ファンドの好調を受け市場予想を上回る増収増益となり、朝方は4%高まで買われる場面がありましたが徐々に上げ幅を縮めると結局2%近く下げています。一方本日の13時25分に決算発表を行ったトヨタ自動車(7203)は今期の業績予想を上方修正したことなどが好感され、2.1%高となりました。その他にもファーストリテイリング(9983)、任天堂(7974)、ソニー(6758)、キーエンス(6861)、三菱UFJ(8306)、村田製作所(6981)、KDDI(9433)、三井住友(8316)がいずれも上昇しました。その他材料が出たところでは、家電量販店のケーズホールディングス(8282)が16%超の大幅安となりました。エアコン販売の好調などにより好業績が期待されていましたが、7-9月の3ヶ月が営業減益となり冴えなかったことが嫌気されました。一方で居酒屋チェーンの一六堂(3366)は経営陣による買収(MBO)の実施を発表したことを受け公開買い付け価格にサヤ寄せする格好でストップ高となっています。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は反発しました。今夜は米中間選挙が行われます。市場では上院は与党共和党が、下院は民主党が多数派となり「ねじれ議会」になるのではとの見方が多いようです。ただ、BREXITの際や米大統領選の際など事前の予想通りにならない場合もあり、どのような結果になるかは予断を許しません。結果が判明するのは日本時間7日の午後になる見込みで、明日の日本市場はボラティリティの高い展開に警戒しておいた方が良さそうです。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)