学生の頃、歴史を学ぶのが嫌いでした。嫌いというよりも、苦手というか、興味を中々持てませんでした。何故歴史を学ぶのかが、良く納得出来なかったのでしょう。歴史の授業は、ほとんど完全に無視しました。
自分はどちらかというと、ストリート系の理科雄で、クローズド・フォーミュラとか、力学のように数式で説明がつくものが好きで、一方実験も大好きで、何ごとも経験だと思うタイプでした。ですから一見ちぐはぐのようですが、ストリート系の理科雄だと思っていたのです。
しかし、だらしなくも、恥ずかしくも、理系に残ることをやめて、文転し、中途半端に生きてきたのです。そしてようやくこの歳になって、歴史が気になり、歴史を少々は学ぶようになって来ました。果たしてそれは進化なのか退化なのか、それとも老化なのか。
ところで私は小説が好きです。新しいのもたまに読みますが、とても古いものも良く読みます。小説のテーマとなるような人と人の間の恋愛、憎悪、裏切り、友情などは、古今東西にまたがってほとんど普遍的で、これらの小説から学ぶことは多いと思っています。歴史もまた同じなのかも知れません。
マーク・トゥエイン曰く、"History doesn't repeat, it rhymes."ー「歴史は繰り返さない、それは韻を踏むのだ」。その通りですね。逆に、間違った歴史を繰り返さないように、しっかりと学んで、いいライムの仕方をしたいですね。