PORTFOLIO OVERVIEW( 05 Feb 2018)

FX-1ポートフォリオはドルを6.9%ネット・ショートにした。過去2週間で小幅なロングから若干のショートまで約10%変化させた。主な理由は経済成長だ。米国の雇用統計のサプライズと金利上昇がメディアで喧伝されるが、米国以外の国の成長のほうがより速く改善している。

例えばユーロ圏のグロース・ファクターは10年来の高水準である。日本についても同じことが言える。対照的に米国のグロース・ファクターは過去1年のレンジと変わっていない。

米国はまだ資源国(豪州、ニュージーランド、カナダ)を上回っている。しかし、豪州からの良いニュースを反映して豪ドルのショートを縮小した。

ドルについて大きな問題は明らかに金利に対する感応度である。最近はドルにとって好材料になるはずの金利差拡大にもかかわらず、ドルは弱くなっている。長期金利は一段と上昇しドルを堅調にするはずだ。しかし、実際にはそうなっていない。先週金曜日の雇用統計と受けて金利が上がっても、ドルの上値は限定的だった。

われわれのモデルによれば米国金利の上昇は続くが、同時に他の国々でも金利は上がるだろう。他の国々でも経済成長は強く、一部にインフレ圧力を伴うところもある。相対的なリターンという点で、ドルはボックスの動きから抜け出ることはできないだろう。

FX-1 STRATEGY Current Portfolio as of 05 Feb 2018

「+」の符号はその通貨のロング(買い持ち)を、「-」の符号はショート(売り持ち)を示す

現在のポートフォリオ
(Feb 05)
豪ドル
AUD
ユーロ
EUR
英ポンド
GBP
NZドル
NZD
カナダドル
CAD
スイスフラン
CH
日本円
JPY
ノルウェークローネ
NOK
スウェーデンクローナ
SEK
成長要因 -8.2 +20.4 +6.1 -14.2 -16.8 +8.8 +15.8 +7.6 -2.1
キャリー 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
バリュエーション -8.2 -2.6 +14.6 -10.6 -6.2 -18.6 +6.2 +18.6 +14.5
グローバル・リスク 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
ポジション調整 +6.1 -6.6 -7.7 +9.2 +8.5 +3.6 -8.1 -18.6 -4.6
最終ウェイト -10.3 +11.2 +13.0 -15.6 -14.5 -6.2 +13.9 +7.6 +7.8

ネットUSD(米ドル)ウエイト:-6.9

前回のポートフォリオ
(Jan 29)
豪ドル
AUD
ユーロ
EUR
英ポンド
GBP
NZドル
NZD
カナダドル
CAD
スイスフラン
CH
日本円
JPY
ノルウェークローネ
NOK
スウェーデンクローナ
SEK
成長要因 -16.1 +19.8 -8.4 -18.1 -4.2 +11.6 +14.8 +3.4 +3.5
キャリー 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
バリュエーション -8.4 -2.6 +14.6 -10.6 -6.2 -18.5 +6.2 +18.5 +14.4
グローバル・リスク 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
ポジション調整 +5.6 +0.2 +2.0 +20.2 -1.5 -2.7 +0.8 -20.2 -16.2
最終ウェイト -18.8 +17.4 +8.2 -8.6 -11.9 -9.7 +21.8 +1.8 +1.8

ネットUSD(米ドル)ウエイト:-1.9

ヘルプ

表の見方について広木が動画(約12分)で解説しています。

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DeepMacro FX-1 Strategy 通貨モデルの説明