PORTFOLIO OVERVIEW( 15 Jan 2018)

今週のFX-1ポートフォリオは先週とほとんど変わらない(これほど同じなのも珍しい)。ドルのネットポジションはほぼニュートラル。米国の成長は他国より劣り、ドルはまだ割高である。このような環境下では、ドルのネットポジションがショートに傾き過ぎないように、ポートフォリオ全体ではバランスをとるようにしている。

先週、ドルは幅広い通貨に対して下落したが、FX-1は55bpsのプラスリターンを獲得した。ロングしていた円と欧州通貨が、ショートしていたコモディティ通貨よりも良好なリターンをあげたからである。FX-1はウェイトを算出する際に、ドルに対してだけでなく、G10通貨のすべての通貨ペアの組み合わせを比較検討する。そのうえで、日本円の成長ファクターが多くの国の成長ファクターよりも強いと判断し、円を超ロングしたのであった。

グローバル経済の回復だけでなく自国の経済も好調な円が最も強い。この構図はユーロについてもまったく同様である。北欧も良いが円とユーロには及ばない。ユーロ圏の主要国は景気サイクルが強いステージにある。それは弱いインフレを加速させるほどには至っていないが、資本フローを引き寄せるにはじゅうぶんである。

ショートしているコモディティ通貨は、コモディティ価格は堅調ながら、強いフローがまだ見られない。住宅関連の弱さが消えるまで、まだおそらく時間がかかるだろう。

最後に注意点をひとつ。昨年もその前も、年前半の「コンセンサス・トレード」が強烈な巻き戻しで痛い目にあったことは忘れられない。ここ数年見られた逆張りの動きが繰り返されることに対するヘッジとして、ドルについてバランスをとっておくというのは意味があることだと考える。

FX-1 STRATEGY Current Portfolio as of 15 Jan 2018

「+」の符号はその通貨のロング(買い持ち)を、「-」の符号はショート(売り持ち)を示す

現在のポートフォリオ
(Jan 15)
豪ドル
AUD
ユーロ
EUR
英ポンド
GBP
NZドル
NZD
カナダドル
CAD
スイスフラン
CH
日本円
JPY
ノルウェークローネ
NOK
スウェーデンクローナ
SEK
成長要因 -15.1 +17.8 -8.0 -17.1 -4.1 +11.4 +14.1 +6.4 +5.9
キャリー 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
バリュエーション -8.2 -2.5 +14.3 -10.5 -6.2 -18.7 +6.2 +18.7 +14.5
グローバル・リスク 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
ポジション調整 +5.0 +1.2 +2.5 +19.4 -2.2 -3.3 +1.9 -23.6 -18.9
最終ウェイト -18.3 +16.5 +8.7 -8.2 -12.5 -10.5 +22.2 +1.5 +1.5

ネットUSD(米ドル)ウエイト:-0.8

前回のポートフォリオ
(Jan 08)
豪ドル
AUD
ユーロ
EUR
英ポンド
GBP
NZドル
NZD
カナダドル
CAD
スイスフラン
CH
日本円
JPY
ノルウェークローネ
NOK
スウェーデンクローナ
SEK
成長要因 -15.1 +16.5 -7.9 -17.0 -4.1 +11.5 +14.1 +8.0 +5.9
キャリー 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
バリュエーション -8.2 -2.5 +14.2 -10.5 -6.3 -18.8 +6.3 +18.8 +14.6
グローバル・リスク 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0
ポジション調整 +5.0 +1.3 +2.5 +19.0 -2.2 -3.2 +1.9 -24.8 -18.6
最終ウェイト -18.2 +15.3 +8.8 -8.5 -12.5 -10.5 +22.3 +1.9 +1.9

ネットUSD(米ドル)ウエイト:-0.5

表の見方について広木が動画(約12分)で解説しています。

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DeepMacro FX-1 Strategy 通貨モデルの説明