初心者でもわかりやすい金融用語集

72の法則

72の法則とは、投資や貯蓄の世界で用いられる簡便な計算方法で、ある金融商品に一括投資したときに、元本が2倍になるのに必要な期間を概算で求めるための計算ルールです。

計算方法:
72 ÷ 年利率(%) = 金額が2倍になるのに必要な年数

例えば、年利率が3%のときには、以下のように計算できます。
72 ÷ 3 = 24年

また、2倍にしたい年数を固定で置くことで、どれくらいの年利の商品である必要があるのかを求めることもできます。12年で2倍にしたい場合、以下のように計算できます。
72 ÷ 12年 = 6%

「72の法則」の一番の特徴は、本来複雑な計算をしなければいけない 複利 複利複利とは、元本に対して得られる利息が、次の計算期間において元本に組み入れられ、その合計に対して再び利息が計算される方式のことです。これにより、利息が利息を生む形で資産が増加していきます。 具体的には... 計算を、簡易的にできるという点です。利率によりますが、素早く計算することができます。また、金融商品の投資に関することのみならず、経済成長率など様々な場面で応用が可能です。

ただし、この法則により算出した数値は概算であり、特に高金利であったり、長期間の運用を想定する場合は、本来の数値との差分が大きくなる傾向があります。正確な計算が必要な場合は、複利計算式を使用する必要があります。

その他、72の法則と関連して、 積立投資 積立投資積立投資とは、一定の金額を定期的に投資する方法のことです。たとえば、毎月1万円を株式や投資信託に投資することがこれに該当します。この方法は、投資のタイミングを分散させることで、価格変動のリスクを軽減す... の場合に元本が2倍になるのに必要な期間を概算で求める計算ルールを表す「126の法則」なども利用されています。