初心者でもわかりやすい金融用語集

GDPデフレーター

GDP GDPGDPとは、「Gross Domestic Product」の略称で、「国内総生産」のことを指します。これは、特定の期間(通常は1年)にその国内で生産されたすべての最終財・サービスの市場価値の合計を指... デフレ デフレデフレとは、デフレーションの略語で、物価が持続的に下落する現象のことです。 デフレが続くと、経済成長が停滞し、失業率が上昇するリスクが高まります。そのため、中央銀行や政府はデフレを防ぐために金融政策... ーターとは、国内総生産(GDP)の名目値と実質値の比率を示す指標のことです。この指標は、経済全体の物価変動を反映し、 インフレ インフレインフレとは、インフレーションの略語で、一般的な物価水準が持続的に上昇する現象のことです。これは、通貨の価値が下がることを意味し、同じ金額で購入できる商品やサービスの量が減少することを示します。インフ... ーションやデフレーションの影響を取り除いた経済成長を評価するために用いられます。

具体的には、 名目GDP 名目GDP名目GDPとは、国内総生産(GDP)の一種で、特定の期間内に国内で生産された財やサービスの総価値を、当該期間の市場価格で評価したものです。名目GDPは、インフレーションやデフレーションなどの物価変動を... はその年の市場価格で計算されるのに対し、 実質GDP 実質GDP実質GDPとは、国内総生産(GDP)の一種で、物価変動の影響を取り除いた経済指標のことです。GDPは、ある国や地域で一定期間内に生産された財やサービスの総価値を示しますが、名目GDPはその時点の市場価... は基準年の価格で計算されます。GDPデフレーターは、名目GDPを実質GDPで割ることで求められ、その値が100を超える場合はインフレーションが、100未満の場合はデフレーションが発生していることを示します。

たとえば、ある年の名目GDPが500兆円で、実質GDPが450兆円であれば、GDPデフレーターは(500兆円 ÷ 450兆円)× 100 = 111.1となり、これはインフレーションが発生していることを示します。

GDPデフレーターは、 消費者物価指数 消費者物価指数消費者物価指数(CPI)とは、一般的に消費者が購入する商品やサービスの範囲にわたる価格の変動を測定する指標です。略してCPI(Consumer Price Index)とも呼ばれます。 この指数は、... CPI CPICPIとは、Consumer Price Index(消費者物価指数)の略称で、一般的な消費者が購入する商品やサービスの価格の変動を測る指標です。この指数は、食品や衣類、住宅、交通費など、日常生活に必... )や生産者物価指数( PPI PPIPPIとは、Producer Price Index(生産者物価指数)の略で、企業が製品やサービスを生産する際にかかるコストの変動を示す指標です。この指数は、製造業者やサービス提供者が受け取る価格の変... )といった他の物価指標と異なり、経済全体の価格変動を包括的に捉えるため、より広範な物価動向を把握するのに役立ちます。