200日移動平均線で下げ止まった日経平均株価

先週(10月19日週)の日経平均は、10月23日に下げ幅を広げる場面があり、取引時間中に61,462円をつけ、一時61,000円台まで下落しましたが、200日移動平均付近で下げ止まりました。

この200日移動平均線は、200日間の終値の平均価格を示すものです。海外では重要な移動平均線として知られており、ジョセフ・E・グランビルによって導き出された、移動平均線と株価の関係を示す「グランビルの法則」があります。なお、この法則には、買いのパターンが4つ、売りのパターンが4つ、合計8つのパターンが示されています。

今回の日経平均と200日移動平均線の値動きは、グランビルの法則の買いパターンのうち「上向きの200日移動平均線を下回ったあとに反発したら買い」という買いパターンの1つにあてはまります。条件としては、200日移動平均線が上向きであること、株価が200日移動平均線を下回ったあとに反発していることの2つが挙げられます。

10月23日の日経平均は、ほんのわずかですが取引時間中に200日移動平均線を下回る場面がありましたので、この2つの条件に合致していると考えられ、グランビルの法則では買いシグナルが発生したことになります。

【図表】日経平均株価(日足)
出所:i-chartより株式会社インベストラスト作成
※移動平均線の期間は5日(青線)、25日(赤線)、200日(紫線)で設定
※出来高はプライム市
※モメンタムの期間は10日(青線)で設定し、モメンタムの3日移動平均線(赤線)も表示

グランビルの法則が有効になるためには

10月27日の日経平均は下向きの5日移動平均線をわずかに上回って取引を終えており、反発期待が高まっています。そのため、5日移動平均線上を維持できるかが反発継続のカギとなるでしょう。仮に5日移動平均線上を維持できれば、5日移動平均線が下向きから横ばいや上向きに変化してサポートになるとともに、グランビルの法則の買いシグナルが有効になると考えられます。

反面、5日移動平均線上を上回る水準を回復していますが、維持できずに割り込んだり、割り込んだまま回復できない状態が続いて5日移動平均線に上値を抑えられたりするようであれば、200日移動平均線を下回ることが視野に入ります。そのため、リバウンド狙いの買いは、日経平均の下げ止まりを確認してから行う必要があります。

モメンタムも上向きに変化

そうしたなか注目したいのが、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムです。直近でみると、日経平均が安値をつけた10月23日の前営業日の10月22日にモメンタムは最も低下し、7月30日につけたそれまでの最も低い水準をわずかに下回りました。しかし、取引時間中に安値をつけた10月23日には、モメンタムが上向きに転じているのが分かります。

また、日経平均が終値ベースで安値をつけた26日も、モメンタムは低下したものの22日の水準を割り込まなかったことに加え、27日にはモメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が上向きに変化して水準を切り上げています。

こうした状況から、モメンタムが水準をさらに切り上げるかが注目されます。仮に2本線が上向きのまま水準を切り上げ、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる0ラインを上回って推移するようであれば、下落の勢いがさらに弱まるとともに、上昇の勢いに転じ、下向きの25日移動平均線辺りまで反発し、さらに上回ることが視野に入ると考えられます。

一方で、2本線の水準の切り上げが限定的だったり、下向きに変化して低下したりするようだと、下落の勢いが強まり、200日移動平均線を下回ることも視野に入るため、モメンタムの向きと水準に注意し、売買判断に生かしたいところです。