【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 52,377.57 △15.99 (10/27)
NASDAQ: 26,477.81 △308.43 (10/27)
1.概況
米国市場は主要3指数揃って上昇しました。人工知能(AI)・半導体関連銘柄への積極的な買いが続き、相場全体を牽引しました。また、原油価格が続落したことも相場を支えました。
ダウ平均は84ドル安の52,277ドルでこの日の取引を開始しました。寄付き直後に上昇し、日本時間22時31分に116ドル高の52,477ドルでこの日の高値をつけました。その後、下落に転じ、日本時間23時27分に129ドル安の52,231ドルでこの日の安値をつけました。以降は前日終値を挟んだ展開が続きましたが最終的に15ドル高の52,377ドルで取引を終え、続伸しました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は308ポイント高の26,477ポイント、S&P500株価指数は45ポイント高の7,722ポイントでいずれも続伸しました。
2.経済指標等
米コンファレンスボード消費者信頼感指数が発表され、91.7となり、市場予想(80.4)を大幅に上回りました。6月以来の高水準となりました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち6業種が上昇、5業種が下落となりました。情報技術が1.5%高、一般消費財・サービスが1.4%高、素材が0.8%高となりました。一方で、エネルギーが2.2%安、不動産、生活必需品が0.9%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中11銘柄が上昇しました。キャタピラー[CAT]が3.1%高、ゴールドマン・サックス[GS]が2.1%高、アマゾン・ドットコム[AMZN]が1.6%高となりました。一方で19銘柄が下落し、ボーイング[BA]は2026年7-9月期決算を発表し、昨年よりは赤字幅を縮小させたものの、1株当たりの赤字幅が市場予想を上回りました。また、民間機生産の伸び悩みやコスト高のほか、主力小型機の「737MAX」の年内納入機数が計画より下振れする旨に言及したことが嫌気され、10.7%安となり構成銘柄中の下落率トップとなりました。そのほか、シャーウィンウィリアムズ[SHW]は2026年7-9月期決算を発表し、コスト高が収益を圧迫し、特別項目を除く1株利益が市場予想に届かず、通期の1株利益見通しも市場予想を下回ったことから2.7%安となりました。また、セールスフォース[CRM]も同じく2.7%安となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、ブロードコム[AVGO]はAI開発のアンソロピックの半導体調達支援のため、複数の米金融機関と資金供給の枠組みを作ったことを発表したことが好感され、4.0%高となりました。
5.為替・金利等
長期金利は前日と同じく4.99%で取引を終えました。28日朝のドル円相場は157円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
半導体関連銘柄が上昇を牽引したほか、原油価格の続落も相場を支え、米国の主要3指数は揃って上昇しました。中東情勢をめぐっては、各国の高官がイラン側と会談をしているほか、ロシアのプーチン大統領もイランのペゼシュキアン大統領と会談しました。また、プーチン大統領はフィンランドやノルウェーの首脳とも協議しました。米国の中間選挙も控えて、各国での戦争の状況を引き続き注視する必要がありそうです。
夜間の日経平均先物は920円高の64,420円で取引を終えています。米国市場の上昇の流れを受けて、本日の日本市場は買いが優勢でのスタートが見込まれます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)
