サポートラインを下放れ、歴代3位の下落幅に

前回のコラム「大きな三角もち合いの中に戻った日経平均株価、今後の展開は?」では、「サポートライン上を維持できずに割り込んだり、割り込んだまま戻せなくなったりするようですと、下向きに変化した75日移動平均線や上向きの25日移動平均線に接近したり、割り込んだりすることが考えられ、再び下放れへの警戒が必要になる」と指摘しました。

指摘したとおり、3月31日の終値と7月29日の終値を結んだサポートラインを下回った10月15日は、過去3番目に大きい3,318円の値幅を伴って下落し、一気に75日移動平均線と25日移動平均線を下回る結果となりました。

また、日経平均株価も65,000円を割り込んだまま戻せなくなり、今週(10月19日週)に入って一時64,000円も割り込む場面があるなど、下値模索の展開になっています。このように、サポートラインから下放れたことが値幅を伴う下落につながったと考えられ、その後の反発力の弱さにつながっているのではないでしょうか。

【図表】日経平均株価(日足)
出所:i-chartより株式会社インベストラスト作成
※移動平均線の期間は5日(青線)、25日(赤線)、75日(グレー線)で設定
※出来高はプライム市場
※モメンタムの期間は10日(青線)で設定し、モメンタムの3日移動平均線(赤線)も表示

下げ止まりの目途は63,492円を維持できるかどうか

このまま日経平均株価は下落が続くのでしょうか。また、上昇トレンドを回復する可能性はあるのでしょうか。そこで注目されるのが直近の安値です。チャート上では、9月14日の取引時間中に62,726円をつけています。また、終値ベースでは、63,492円をつけており、これらの値が下げ止まりの目途になるのではないかと思われます。

中でも終値ベースの63,492円を維持できるかどうかが注目ポイントです。なぜなら、終値でこの値を下回ると、投資家の含み損が膨らみ、ロスカットなどの売りが出てくると考えられるからです。そのため、当面この値を終値で下回ることなく維持できるかが下げ止まりを探るカギになるのではないかと思われます。

日経平均が仮に下げ止まると、下向きの5日移動平均線を上回って維持することが視野に入り、下向きに変化した25日と75日移動平均線辺りまで反発することが期待されます。一方で、9月14日の終値を下回ったまま戻せなくなると、下向きの5日移動平均線が上値の抵抗になるとともに、上向きの200日移動平均線に接近することも考えられます。買いポジションを持っている投資家は、損失の発生や拡大に警戒が必要でしょう。

モメンタムは低下中で下落の勢いが強まる

上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が急低下しており、上昇と下落の勢いを判断する分かれ目となる0ラインを下回っています。そのため、2本線の低下が続くかが注目ポイントです。

仮に2本線の低下が続き、直近の安値である7月30日の水準を割り込むと、下落の勢いがさらに強まり、9月14日の終値を割り込むとともに下落の継続が視野に入ります。その反面、低下が続いても7月30日の水準を下回ることなく反転したり、上向きに変化して水準を切り上げたりすると、下落の勢いが弱くなり、株価も一旦反発に向かうことが期待されるでしょう。