東京市場まとめ
1.概況
日経平均は470円高の63,738円と続伸して取引を開始しました。前日の米国市場では人工知能(AI)・半導体銘柄が堅調であり、日本市場も値がさの半導体銘柄などに買いが先行しました。序盤に大きく上昇した日経平均は一進一退で推移し、798円高の64,067円で前引けとなりました。
後場も上昇して始まり、後場寄り直後の12時34分には、64,308円で、この日の高値をつけました。その後、明日に控えるFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果やマイクロソフト[MSFT]などの決算を控えて方向感に欠ける展開となった日経平均は最終的に685円高の63,954円で大引けとなりました。
TOPIXは5ポイント安の3,991ポイントで反落、新興市場では東証グロース250指数が13ポイント高の797ポイントで4日続伸となりました。
2.個別銘柄等
キオクシアホールディングス(285A)は13.8%高の14,340円で続伸となりました。28日、同業の韓国半導体大手SKハイニックス[SKHY]の2026年7-9月期決算は、売上高が前年同期比4.3倍、営業利益が7.3倍と大幅な増収増益となり、同社業績への期待が高まったとして買いが集まりました。
カプコン(9697)は12.4%安の3,835円をつけ、3営業日ぶりに反落しました。27日、2027年3月期の中間決算を発表し、営業利益が前年同期比54%増の607億円であったと明らかにしました。一方で通期見通しを据え置いたことが失望売りにつながりました。
信越化学工業(4063)は2.6%高の6,004円をつけ、続伸となりました。27日、2027年3月期の中間決算を発表し、旺盛な人工知能(AI)需要が追い風となり、主力のシリコンウエハーやフォトレジスト(感光材)などが好調で、純利益が前年同期比11%増の2869億円であったと明らかにしました。市場予想を上回ったことが好感され、買いが優勢となりました。
ニデック(6594)は一時7.7%安の1,607円をつけ、年初来安値を更新しました。28日、日本経済新聞は「ニデックが有価証券報告書に対する監査法人の『適正意見』を月内に得られないことがわかった」と報じました。この報道により、上場廃止の可能性が高まったとして売りが膨らみました。
ヒューリック(3003)は1.6%安の1,741円をつけ、続落となりました。28日、2026年12月期(今期)の当期純利益が前期比10%増の1260億円を見込むと発表しました。過去最高を見込んでいた従来予想を上方修正したものの、負債増への懸念などから売りが優勢となりました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は1.1%高で続伸となりました。キオクシアなどが買われ、半導体銘柄を中心に買いが優勢となりました。明日に向けて、国内では本日引け後アドバンテスト(6857)の決算発表が注目されます。その他にも、米国では今晩FOMCの結果公表が予定されているほか、マイクロソフトやアルファベット[GOOGL]の決算発表予定があり、AI関連の設備投資動向なども株価材料となりそうです。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
