表の見方について広木が動画(約12分)で解説しています。

※お客様のご利用の端末の環境によっては動画をご覧いただけない場合がございます。あらかじめお客様ご自身の環境をご確認のうえ、ご利用ください。なお、スマートフォンでもご視聴いただけますが、ご視聴いただくには、V-CUBEセミナーアプリケーションのインストール(無料)が必要になります。
視聴環境
iPhone/iPad用アプリケーションをインストールする
Android®用アプリケーションをインストールする

PORTFOLIO OVERVIEW(19 Sep 2017)

今週もドルのネット・ショートは変わらないが、先週のような極めて大きなショートからは縮小した。米国の成長は他の国に比べ見劣りがするため、我々の尺度ではドルは割高である。

今週のもっとも顕著な変化はノルウェー・クローネで、ほぼニュートラルから大きなショートに移行した。ノルウェーは全体的には良好なものの、それは他のG10諸国についても同様であり、このような環境では成長モメンタムのちょっとした変化が成長要因をもとにした通貨のウェイティングを大きく変化させる。ユーロとスウェーデン・クローナとの相関の高さもノルウェー・クローネを落とした理由のひとつである。

他のロング通貨は変更なし。カナダドルは、先週ちょっとしたロスとなったが依然最大のロングでファンダメンタルズも変わらない。ユーロ、スウェーデン、豪ドルのロングは小幅に増加した。先週のラリーのあとだけに、英ポンドはウェイトをカットした。

ショート側は、スイスとNZドルのショートが5%ほど減少した。この2通貨の割高さは変わらない。NZの成長要因はほとんど変わらないが、他の国の成長力との比較では若干優位となる。

世界経済には、ここ数カ月で変化があったと思う。経済成長がトレンドを越えて進むに従って、セントラル・バンカーたちは現在の低インフレの見方を調べ直したようだ。いまやインフレの転換が始まり、それは以前からの中銀の予想を正当化するだろう。米国が明確なリーダーでない一方、中国は安定しているという状況において、広範囲におよぶグローバル経済の拡大は、通常ならドル安につながるはずである。

DeepMacro

DeepMacro社は、ビッグデータ技術を利用して、自動的かつリアルタイムにグローバルなマクロ経済を観察・分析し、これを基にマーケットの分析を行う米国のリサーチ会社です。詳しくは、こちらをご覧ください。

DeepMacro FX-1 Strategy 通貨モデルの説明

概要

DeepMacro FX-1 Strategy 通貨モデルは、DeepMacro 社のグローバル・マクロ・システムに基づき、G10通貨についてシステマティックなポートフォリオ戦略を提供するものです。通貨の変動を説明する様々な要因を捉え、DeepMacro 社のリサーチ・システムの膨大なデータを、流動性が高く割安なポートフォリオに変換します。

キーファクター:

成長要因:

強い景気サイクルにある通貨を買い、弱い景気サイクルにある通貨を売ります。この判断は別のモデル体系であるDeepMacro 社の「Growth Factor」に基づきます。「Growth Factor」は主要国のビッグデータを含む経済成長に関するリアルタイム・インディケーターです。

キャリー:

高いキャリーの通貨を買い、低いキャリーの通貨を売ります。しかし、高キャリーは高リスクでもあります。したがって、リスクに見合うだけのキャリーが得られる場合のみ、このファクターによる投資判断を行います。

バリュエーション:

割安な通貨を買い、割高な通貨を売ります。経済理論では、高い生産性の伸び、高い輸出価格、大きな経常黒字の通貨は高くなることが示されています。このモデルのバリュエーション・ファクターはこれらの要因にもとづき割高・割安の判断をおこないます。

グローバル・リスク:

投資家のリスク回避姿勢が強まった時には、いわゆる「セイフ・ヘイブン(安全な寄港地)」通貨を買います。DeepMacro社では金融市場の価格に基づいて市場のリスク選好度を見積もっており、「グローバル・リスク・インディケーター(GRI)」を算出しています。GRIが点灯した場合、モデルは日本円、スイスフラン、米ドルなどへの買いを指示します。

ポジション調整:

モデルは対米ドルで9通貨のポジションを表示します。モデルは各通貨への集中度制限などリスク管理のルールを適用し、最適化を行った結果としてポートフォリオを構築します。

【お知らせ】「メールマガジン新潮流」(ご登録は無料です。)

チーフ・ストラテジスト広木 隆の<今週の相場展望>とコラム「新潮流」とチーフ・アナリスト大槻 奈那が金融市場でのさまざまな出来事を女性目線で発信する「アナリスト夜話」などを毎週原則月曜日に配信します。メールマガジンのご登録はこちらから