NYダウ: 24776.59  △320.11 (7/9)
NASDAQ: 7756.20  △67.81 (7/9)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場は先週末に発表された米雇用統計の結果が引き続き好感されたほか、今週末から本格化する決算への期待もあって3日続伸となりました。ダウ平均は62ドル高でスタートすると一日を通して上げ幅を広げる展開となり、取引終盤には一時340ドル高まで上昇しました。結局ダウ平均は320ドル高の24,776ドル高で取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も67ポイント高の7,756ポイントとなっています。

2.経済指標等
5月の米消費者信用残高は前月比245億ドル増の3兆8977億ドルとなり市場予想を上回りました。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち7業種が上げました。そのなかでも金融が2%を超える上昇となったほか、資本財・サービスとエネルギー、一般消費財・サービスも1%以上上げています。一方で4業種が下げ、公益事業が3%を上回る下落となったうえ、電気通信サービスも1%以上下げています。

4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中25銘柄が上げました。そのなかでもキャタピラー(CAT)が4%以上上昇したほか、JPモルガン・チェース(JPM)も3%余り上げました。また、ゴールドマン・サックス(GS)とボーイング(BA)も2%を超える上昇となっています。一方で投資判断と目標株価の引き下げを受けてプロクター・アンド・ギャンブル(PG)が2%近く下げています。ダウ平均構成銘柄以外では、身売りを模索していると報じられたクーポン共同購入サイトのグルーポン(GRPN)が急伸し11%近く上げています。ツイッター(TWTR)は偽ニュースなどを防止するために毎日100万以上のアカウントを凍結していると伝わったことで5%以上下げています。

5.為替・金利等
長期金利は0.03%高い2.85%となりました。ドル円は110円台後半で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が200日移動平均線(昨日時点で22,159円)を回復できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)