NYダウ: 24456.48  △99.74 (7/6)
NASDAQ: 7688.39  △101.96 (7/6)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
先週末の米国市場は非農業部門雇用者数が市場予想以上に増えた米雇用統計を好感して続伸しました。朝方は75ドル安まで下落する場面もみられたダウ平均ですがしばらくして買いが優勢になると昼過ぎには163ドル高まで上げ幅を広げました。その後も高値圏で堅調に推移したダウ平均は引けにかけてやや上げ幅を縮めたものの結局99ドル高の24,456ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も101ポイント高の7,688ポイントとなっています。

2.経済指標等
6月の米雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比21万3000人増となり市場予想を上回りました。一方で失業率は前月から0.2ポイント上昇の4.0%となり横ばいを見込んでいた市場予想に反して悪化しました。平均時給も前年同月比2.7%増に止まり市場予想を下回っています。5月の米貿易収支の赤字額も前月比6.6%減の430億5300万ドルとなり赤字額は市場予想を下回りました。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は11業種全てが上げました。そのなかでもヘルスケアと情報技術が1%を超える上昇となっています。

4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄はドラッグストア大手のウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)とマイクロソフト(MSFT)、アップル(AAPL)、マクドナルド(MCD)、インテル(INTC)が1%を超える上昇となったほか、メルク(MRK)も1%近く上げています。ダウ平均構成銘柄以外では、バイオ製薬のバイオジェン(BIIB)がエーザイ(4523)と共同開発中のアルツハイマー病治療薬の臨床試験で良好な結果が出たと発表したことで急伸し20%近く上げています。一方で決算で1株利益が市場予想を下回った会員制ディスカウントストアのプライススマート(PSMT)が急落し10%以上下落しました。

5.為替・金利等
先週末の長期金利は0.01%低い2.82%となりました。ドル円は110円台前半で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は米国株高を受けて堅調なスタートが予想されます。こうしたなか先週末に240円以上上昇した日経平均がどこまで上値をのばせるのかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)