1.概況
本日の日経平均は118円高の2万1778円と反発しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。昨日の米国市場で主要指数が上昇したことを受け、日経平均は141円高の2万1801円と反発して寄り付きました。日経平均は上げ幅を250円超まで広げて2万1900円台で推移する時間帯もありましたが、その後急速に上げ幅を縮めて111円高で前引けをむかえました。日経平均は後場に入るとプラス圏のやや狭い値幅でのもみ合いとなり大きな値動きの出ないまま118円高で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆4390億円となりました。東証33業種は海運業や鉄鋼、銀行業、機械など景気敏感セクターを中心に26業種が上昇しました。一方でサービス業や医薬品、小売業、食料品など内需ディフェンシブセクターを中心とした7業種が下げています。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は概ね上昇しました。連日売買代金トップのマネックスグループ(8698)が6.1%高となったほか、任天堂(7974)、三菱UFJ(8306)、三井住友(8316)、ソフトバンクグループ(9984)、トヨタ自動車(7203)などが上昇しました。一方で昨日決算発表を行ったファーストリテイリング(9983)と安川電機(6506)がそれぞれ下げています。業績予想を上方修正したファーストリテイリングは朝方は3%以上高く始まりましたが、利益確定売りに押されて結局小幅に下げています。その他材料が出たところでは、「バイトル」などの求人情報提供サイトを手掛けるディップ(2379)は15%近い大幅安となりました。前期決算は大幅な増収増益で着地しましたが、今期の会社予想の営業増益率が前期の18%に比べて7.7%と大きく落ち込んだことなどが嫌気されたとみられます。一方でドラッグストアのキリン堂(3194)が10%近い大幅高となりました。前期決算の着地予想を上方修正したことが好感されました。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は米国株高を受け118円高と反発しました。日経平均は今週1週間で211円高となり、上昇は3週連続となりました。本日も決算発表や業績予想修正を行った銘柄の大きな値動きが目立ちました。本日の大引け後にも東宝(9602)、Gunosy(6047)、串カツ田中(3547)などが決算発表を行いました。月曜日のマーケットの反応が注目されます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)