1.概況
本日の日経平均は375円高の2万1417円と5日ぶりに反発しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。昨日5%の急落となったマザーズ指数は本日は3%近く反発しました。昨日の米国市場で主要指数が大幅高となったこと、ドル円が106円台まで円安に振れたことを受け日経平均は348円高の2万1390円と反発して寄り付きました。日経平均は寄り付き後も上げ幅を広げると2万1500円の節目を上回り11時前に509円高と1日の高値をつけました。前場を445円高で終えた日経平均は、後場に入ると徐々に上げ幅を縮めました。日経平均は結局375円高と大きく反発しましたが、1日の安値圏で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆5175億円となりました。東証33業種は空運業とパルプ・紙を除く31業種が上昇しました。中でも石油石炭製品が4%高となったほか、その他製品、精密機器、化学、水産・農林業の4業種が2%を超える上昇となりました。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は総じて上昇しました。昨日5%を超える下落となった売買代金トップの任天堂(7974)が3%高となったほか、売買代金2位のヤクルト(2267)も6%近い大幅高となりました。その他にも三菱UFJ(8306)、ソニー(6758)、トヨタ自動車(7203)、ソフトバンクグループ(9984)、ファーストリテイリング(9983)などが軒並み上昇しました。その他材料が出たところでは、昨日発表した第1四半期の決算が減収減益で6億円以上の営業赤字だった注文住宅を手掛ける日本ハウスホールディングス(1873)は5%安となりました。一方で第1四半期決算が8.8%の増収、19.9%の営業増益と堅調だった回転寿司のくらコーポレーション(2695)が10%近い大幅高となっています。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は5日ぶりの大幅反発となりました。ただ引き続き大底をつけたかどうかは不透明で、ドル円動向や今夜の米国株動向がポイントになりそうです。日経平均は昨日2月14日につけた安値を割り込みましたが、大きくは割り込まずに本日反発できたことで引き続きダブルボトム形成への期待は続きそうです。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)