NYダウ: 25309.99  △347.51 (2/23)
NASDAQ: 7337.39  △127.31 (2/23)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場は長期金利の低下を好感して大幅高となりました。88ドル高でスタートしたダウ平均は取引開始直後に200ドル高余りまで買われると一旦上値が伸び悩み100ドル以上上げ幅を縮める場面もみられましたが、直ぐに持ち直し三桁の上昇を続けると取引終盤にかけて一段高となりました。結局ダウ平均は347ドル高の25,309ドルと続伸しほぼ高値引けで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も127ポイント高の7,337ポイントと5日ぶりの反発となっています。

2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は11業種全てが上げました。そのなかでも公益事業とエネルギー、情報技術が2%を超える上昇となっています。

4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄はユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)とゼネラル・エレクトリック(GE)を除く28銘柄が上げました。そのなかでもインテル(INTC)が4%を上回る上昇となったほか、マイクロソフト(MSFT)とシスコシステムズ(CSCO)、シェブロン(CVX)、キャタピラー(CAT)、エクソンモービル(XOM)、ビザ(V)、ゴールドマン・サックス(GS)、JPモルガン・チェース(JPM)も2%を超える上昇となっています。ダウ平均構成銘柄以外では、市場予想を上回る決算を発表したヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)が急伸し10%余り上昇しています。食品大手のゼネラル・ミルズ(GIS)への身売りを発表したペットフードのブルー・バッファロー・ペット・プロダクツ(BUFF)も急伸し17%を超える上昇となりました。一方でゼネラル・ミルズは3%を上回る下落となっています。百貨店のノードストローム(JWN)も創業者一族が株式非公開化の手続きを進めているとの報道を受けて6 %を上回る上昇となりました。

5.為替・金利等
長期金利は0.06%低い2.86%となりました。ドル円は107円近辺で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の22,000円を超えてどこまで上値を伸ばせるのかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)