NYダウ: 24964.75  ▼254.63 (2/20)
NASDAQ: 7234.31  ▼5.16 (2/20)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場はウォルマート・ストアーズ(WMT)の急落が重石となり下落しました。先週に大きく上昇した反動もあって94ドル安でスタートしたダウ平均は230ドル安余りまで下げ幅を広げると一旦40ドル安まで持ち直す場面もありましたが、後場に入って再び下げ幅を広げると取引終盤には335ドル安まで売られました。引けにかけてやや持ち直したダウ平均ですが結局254ドル安の24,964ドルと7日ぶりの反落となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も5ポイント安の7,234ポイントと続落となっています。

2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち情報技術を除く10業種が下げました。そのなかでも生活必需品が2%を超える下落となったほか、電気通信サービスと公益事業、ヘルスケア、資本財・サービス、不動産も1%を上回る下落となっています。

4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中25銘柄が下げました。そのなかでも決算が大幅な減益となったウォルマート・ストアーズが10%安となり、ダウ平均を1銘柄で70ドル以上押し下げました。また、ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)とメルク(MRK)、コカ・コーラ(KO)、ユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)、ゼネラル・エレクトリック(GE)も2%を超える下落となっています。また、ホーム・デポ(HD)も売上高や1株利益が市場予想を上回った決算を受けて2%以上上昇する場面もありましたが小幅に下げて取引を終えています。一方でインテル(INTC)やマイクロソフト(MSFT)など5銘柄が上げ、インテルは1%を上回る上昇となりました。ダウ平均構成銘柄以外では、決算が市場予想を上回った肥料大手のモザイク(MOS)が5%を超える上昇となっています。半導体大手のクアルコム(QCOM)はオランダの車載半導体大手のNXPセミコンダクターの買収価格を引き上げると発表したことで財務負担が懸念され1%を上回る下落となっています。

5.為替・金利等
長期金利は0.02%高い2.89%となりました。ドル円は円安に振れ107円台前半で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は米国株安を受けて軟調なスタートが予想されます。こうしたなか円安を支えに日経平均が下げ渋り底堅さをみせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)