1.概況
本日の日経平均は1,071円安の2万1610円と大幅に下落しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて大幅安となりました。各指数の下落率は日経平均(4.7%)、TOPIX(4.4%)、JPX日経400(4.2%)、東証2部指数(5.5%)、マザーズ指数(9.2%)と軒並み暴落ながら、中でもマザーズの下落が目立ちました。昨日の米国市場でダウ平均が1,175ドル安と史上最大の下げ幅を記録したことを受け、日経平均は415円安と大幅に下落して寄り付きました。日経平均は寄り付き後もほとんど反発する場面なく下げ幅を広げると、前場を1,194円安で終えました。日経平均は後場に入ってもじりじりと下げ幅を広げる展開となり、13時半過ぎに1,603円安の2万1078円と1日の安値をつけました。そこから引けにかけて値を戻した日経平均ですが、結局1,071円安と大幅に下落して取引を終えました。東証1部の売買代金は5兆6483億円の大商いとなりました。東証33業種は全業種が下落しています。より大きな下げとなった東証マザーズは一時13%安近くまで売られる場面がありましたが、引けにかけてやや値を戻して取引を終えました。

2.個別銘柄等
東証1部の上昇銘柄がわずか35にとどまるなか、売買代金上位の銘柄も総崩れとなりました。売買代金トップの任天堂(7974)が5.2%安となったほか、ソニー(6758)、三菱UFJ(8306)、ソフトバンクグループ(9984)、ファナック(6954)、ファーストリテイリング(9983)などがいずれも大きく下落しました。東証1部の売買代金上位100銘柄のうち、上昇したのは三菱自動車(7211)のみとなりました。三菱自動車は昨日業績予想と配当予想を上方修正したことが好感されました。その他材料が出たところでは、昨日発表した10-12月の売上高が前年同期比9%増、営業利益が38%増と堅調だったヤマハ(7951)はプラス圏で推移する場面もありましたが終値では2.5%下落しました。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日本市場は米国株安のあおりを受け、大幅に下落しました。こうした状況下では皆様特にご不安になられていると存じます。大底をピンポイントで当てることは誰にもできませんが、個人投資家の皆様の不安解消の一助となるようチーフ・ストラテジストの広木、チーフ・アナリストの大槻、シニア・マーケット・アナリストの金山、そして私とレポートを執筆しておりますのでご参考いただければ幸いです。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)