1.概況
本日の日経平均は592円安の2万2682円と大幅に下落しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数など、主要指数は総じて大きく下落しました。先週末の米国市場でダウ平均が665ドル安と大きく下落したことを受け、日経平均は353円安で寄り付きました。日経平均は寄り付き後もほとんど反発することなく下げ幅を広げる展開となり、前場を565円安で終えました。日経平均は後場に入っても軟調に推移し、13時過ぎに615円安と1日の安値をつけました。その後やや値を戻した日経平均ですが戻りに力強さはなく、結局592円安と安値圏で取引を終えました。東証1部の売買代金は3兆5671億円となりました。東証33業種は全業種が値下がりし、中でも石油石炭製品と非鉄金属が4%を超える大幅下落となりました。東証1部の値上がり銘柄数118に対し、値下がりは1,930と全面安の商状でした。

2.個別銘柄等
一部の好決算銘柄を除いて東証1部の売買代金上位銘柄はほとんどが下落しました。任天堂(7974)、三菱UFJ(8306)、トヨタ自動車(7203)、ファーストリテイリング(9983)、ファナック(6954)、ソフトバンクグループ(9984)、三井住友(8316)などがいずれも下落しました。一方で今期の営業利益予想を従来の6300億円から7200億円に上方修正したソニー(6758)は売買代金トップの商いを集めて1.5%高となりました。また、同じく今期の利益予想を上方修正したホンダ(7267)も2%を上回る上昇となりました。その他材料が出たところでは、美容関連情報サイトを運営するアイスタイル(3660)は10-12月の売上高が前年同期比55%増、営業利益が46%増と大きく伸びたことが好感され23%超の大幅高となりました。一方で10-12月が減収減益となった住宅販売のグランディハウス(8999)は一時ストップ安となるなど16%超の大幅安となりました。

【VIEW POINT: 明日への視点】
米国株安を受け、日経平均も大幅安となりました。米国株安を受けての下落だけに、明日以降の日本株動向も米国株次第ということになりそうです。また、今週は日本企業の決算発表がピークを迎えます。マーケット全体の動向は米国株次第となりそうですが、仮にマーケット全体が軟調だったとしても本日のソニーやホンダのように好業績銘柄は個別に買われていく展開が想定されます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)