NYダウ: 26252.12  △41.31 (1/24)
NASDAQ: 7415.06  ▼45.23 (1/24)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場は金融株の上昇などを受けダウ平均は上昇したものの、S&P500やナスダック総合指数は下落と主要指数が高安まちまちでした。71ドル高と上昇して始まったダウ平均は一時は180ドル高以上まで上げ幅を広げました。ただし高値警戒感もあるなか徐々に上げ幅を縮めるとマイナスに転じて100ドル以上のマイナスとなる場面がありました。ダウ平均は結局41ドル高と小幅高で取引を終えました。ダウ平均が上昇した一方でS&P500は1ポイント安の2,837ポイント、ナスダック総合指数は45ポイント安の7,415ポイントとそれぞれ下落しました。

2.経済指標等
12月の中古住宅販売件数は年率換算557万件と市場予想を下回って前月から販売ペースが鈍化しました。

3.業種別動向
S&P業種別指数は金融や電気通信サービスなど6業種が上昇した一方で、情報技術や公益事業などの5業種が下げています。

4.個別銘柄動向
長期金利の上昇を受け金融株が買われました。ゴールドマン・サックス(GS)が2.1%高、JPモルガン・チェース(JPM)が1.3%高となりました。ウェルズファーゴ(WFC)やシティグループ(C)などもしっかりでした。ダウ平均構成銘柄ではナイキ(NKE)やコカ・コーラ(KO)などが堅調でした。一方で会計処理をめぐって証券取引委員会(SEC)の調査を受けていると発表したゼネラル・エレクトリック(GE)が3%近く下げたほか、アップル(AAPL)やインテル(INTC)も軟調でした。

5.為替・金利等
長期金利は0.03%高い2.64%となりました。ドル円はムニューシン米財務長官が「ドル安が米国の利益になる」と発言したことなどからドル安が進み109円台前半の円高水準で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
円高進行を受け日本市場は下落してのスタートが予想されます。日中もドル円動向をにらみながらとなりそうで、ドル円が108円台をつければ一段の株安が進む可能性がありそうです。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)