1.概況
本日の日経平均は44円高の2万3808円と小幅に反発しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数も上昇しましたが新興市場のマザーズ指数は小幅に下げています。昨日の米国市場で主要指数は下落しましたが、日経平均は昨日100円超下落していたこともあり90円高の2万3854円と反発して寄り付きました。前場の日経平均はやや狭い値幅での推移となり、10時半頃に109円高と1日の高値をつけましたがその後やや上げ幅を縮めて前場を73円高で終えました。日経平均は後場寄りからさらに上げ幅を縮めるとまもなくマイナスに転じました。しばらくは昨日の終値近辺での推移となりましたが、引けにかけてやや値を戻し結局小幅高で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆6798億円となりました。東証33業種は2%上昇したその他製品など30業種が上昇しました。一方でゴム製品、精密機器、電気・ガス業の3業種が下げています。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は上昇した銘柄が多くなりました。昨日発表した「Nintendo Labo」がメディア等で概ね好評価されている任天堂(7974)は売買代金トップの商いを集めて4.2%高となり昨年来高値を更新しました。その他にも三菱UFJ(8306)、トヨタ自動車(7203)、三井住友(8316)、ソニー(6758)などが上昇しました。一方でファナック(6954)、ソフトバンクグループ(9984)、ファーストリテイリング(9983)の3銘柄が下げています。材料が出たところでは、繊維機械大手の津田駒工業(6217)は昨日の決算発表で今期の業績予想を大幅な増益見込みと発表したことが好感され21%近い大幅高となりました。また、今期の業績予想を上方修正したオンライン英会話を展開するマザーズ上場のレアジョブ(6096)がストップ高となっています。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は小幅に反発しました。昨日は2万4000円の節目を終値で保てずやや引け味の悪い展開でしたが、本日小幅でも反発できたことはやはりマーケットの買い意欲の強さを示していると言えそうです。来週からいよいよ3月決算企業の決算発表が始まります。まずは23日の安川電機(6506)、24日の日本電産(6594)の発表内容が注目されます。好決算に後押しされる形で日経平均が終値で2万4000円を回復できるか注目されます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)