NYダウ: 26017.81 ▼97.84 (1/18)
NASDAQ: 7296.05 ▼2.23 (1/18)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場は利益確定の売りに押されて反落となりました。33ドル高と上昇して始まったダウ平均ですが上値が伸び悩むと直ぐに下落に転じ昼前には170ドル安近くまで売られました。その後下げ幅を縮めたダウ平均ですが上値は重く97ドル安の26,017ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も2ポイント安の7,296ポイントとなっています。
2.経済指標等
先週一週間の米新規失業保険申請件数は前週比4万1000件減の22万件となり市場予想を上回る改善となりました。一方で12月の米住宅着工件数は年率換算で前期比8.2%減の119万2000戸となり市場予想も下回りました。 1月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数も22.2と前月から低下し市場予想を下回っています。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち不動産やエネルギー、公益事業などの8業種が下げ、不動産は1%近く下落しました。一方で電気通信サービスと情報技術、ヘルスケアの3業種が上げています。
4.個別銘柄動向
ゼネラル・エレクトリック(GE)は再保険事業での損失を嫌気した売りが止まらず3%を超える下落となり、ダウ平均構成銘柄で下落率トップとなりました。前日に大幅高となったボーイング(BA)も利益確定の売りに押され3%余りの下落となり、ダウ平均を1銘柄で75ドル近く押し下げています。一方でユナイテッドヘルス・グループ(UNH)が2%近く上げダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなっています。投資判断の引き上げを受けてウォルマート・ストアーズ(WMT)も1%を上回る上昇となり上場来高値を付けたほか、ビザ(V)も1%近く上げています。ダウ平均構成銘柄以外では、決算で最終赤字が拡大し1株利益も市場予想を下回ったアルコア(AA)が7%安と大きく下げています。
5.為替・金利等
長期金利は0.03%高い2.62%となりました。ドル円は111円近辺で推移しています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は昨日に下落した反動で上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が昨日の下げを取り戻すような展開をみせるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)