NYダウ: 24746.21  ▼7.85 (12/26)
NASDAQ: 6936.25  ▼23.71 (12/26)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場はアップル(AAPL)の下落が相場の重石となるなか続落となりました。下落して始まったダウ平均は取引開始直後に45ドル安まで売られると切り返しプラスに転じましたが、24ドル高で上値が押さえられたことで昼前ごろから再び売りが優勢になるとその後は小幅安での推移が続きました。結局ダウ平均は7ドル安の24,746ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も23ポイント安の6,936ポイントとなっています。

2.経済指標等
10月の米S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数で主要20都市圏の住宅価格指数は前年同月比6.4%上昇し市場予想を上回りました。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうちエネルギーや不動産、生活必需品などの7業種が上げました。一方で情報技術や公益事業などの4業種が下げています。

4.個別銘柄動向
アップルが2%を上回る下落となりダウ平均構成銘柄で下落率トップとなりました。iPhoneXの2018年1-3月期の販売目標を当初の5000万台から3000万台に大幅に引き下げたと伝わったことが嫌気されました。アップルの下げがハイテク株に波及するなか半導体大手のインテル(INTC)や通信系半導体のブロードコム(AVGO)も1%超える下げとなっています。一方で年末商戦が好調だったとの報道を受け百貨店のメーシーズ(M)が4%を超える上昇となったほか、コールズ(KSS)とJCペニー(JCP)も5%を上回る上昇となっています。

5.為替・金利等
長期金利は0.01%低い2.47%となりました。ドル円は113円台前半で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
米国株安を受けて本日の日本市場は小幅に下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が切り返して昨日に7営業日ぶりに割り込んだ5日移動平均線(昨日時点で22,898円)を回復するような動きをみせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)