NYダウ: 24754.75  ▼37.45 (12/19)
NASDAQ: 6963.85  ▼30.91 (12/19)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場は利益確定の売りに押され3日ぶりに反落となりました。米税制改革法案成立への期待から上昇して始まったダウ平均は57ドル高まで買われましたが、利益確定の売りが出て上値が伸び悩むとしばらくしてマイナスに転じ、その後は前日終値近辺で上値を押さえられるなど軟調な展開が続きました。一時は76ドル安まで売られる場面もあったダウ平均は結局37ドル安の24,754ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も30ポイント安の6,963ポイントとなっています。

2.経済指標等
7-9月期の米経常収支は前期比19.2%減の1005億6600万ドルの赤字となり市場予想を下回りました。11月の米住宅着工件数は年率換算で前月比3.3%増の129万7千戸となり市場予想を上回っています。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち8業種が下げ、不動産と公益事業が2%近く下落したほか、電気通信サービスも1%近く下げています。一方で生活必需品とエネルギー、資本財・サービスの3業種が上げています。

4.個別銘柄動向
投資判断の引き上げを受けてゼネラル・モーターズ(GM)やウォルマート・ストアーズ(WMT)が1%近く上げています。また、決算が最終黒字に転じたトラックのナビスター・インターナショナル(NAV)が7%を超える上昇となったほか、通期の1株利益の見通しを引き上げたダーデン・レストランツ(DRI)も7%近く上げています。一方で投資判断と目標株価の引き下げを嫌気してアップル(AAPL)が1%余りの下落となっています。

5.為替・金利等
長期金利は0.07%高い2.46%となりました。ドル円は112円台後半で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は米国株安を受けて軟調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均は5日移動平均線(昨日時点で22,755円)がサポートとなるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)