1.概況
本日の日経平均は127円高の2万2938円と3日続伸して11月7日につけた終値ベースの年初来高値(2万2937円)を更新しました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。先週末の米国市場でダウ平均が史上最高値を更新、ドル円が113円台半ばまで円安に振れたことを受け83円高の2万2894円で寄り付きました。日経平均は先週末までの2日間で630円以上上げていたこともあってか寄り付き後は売りに押される展開となり、10時頃に一時マイナスに転じました。その後前引けにかけては先週末の終値を挟んだ推移となり、前場を10円高で終えました。日経平均は後場に入ると前場とは反対に上げ幅を広げる展開となりました。取引終盤にかけても一段高となった日経平均は、結局高値引けとなりました。東証1部の売買代金は2兆3633億円となりました。東証33業種は石油石炭製品や銀行業、ガラス土石製品、機械など29業種が上昇しました。一方で建設業、海運業、陸運業、不動産業の4業種が下げています。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は上げ下げまちまちでした。売買代金トップの任天堂(7974)が1.5%高となったほか、三井住友(8316)、三菱UFJ(8306)、ソフトバンクグループ(9984)、トヨタ自動車(7203)が上昇しました。一方でソニー(6758)、SUMCO(3436)、東京エレクトロン(8035)、大林組(1802)などが下げています。中でも大林組はリニア中央新幹線の入札不正の問題で副社長らが事情聴取を受けたと報じられたことが嫌気され、7%超の大幅安となりました。関連して建設株が売られ、鹿島建設(1812)も4%超下げています。その他材料が出たところでは、大手証券が投資判断を引き上げた出光興産(5019)とJXTGホールディングス(5020)がそれぞれ3%前後上昇しました。一方で8-10月の3ヶ月の業績が前年同期比で減収減益に終わった積水ハウス(1928)は1.4%安と冴えませんでした。

【VIEW POINT: 明日への視点】
利益確定売りが先行し一時は下げる場面もあった日経平均ですが結局3日続伸し高値引けで年初来高値更新と強い動きとなりました。今週は12日から13日にかけて行われる米連邦公開市場委員会(FOMC)が最大の注目材料です。利上げの実施は織り込み済みと考えられますが、今後の利上げペースについてどのような示唆が行われるか注目されます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)