1.概況
本日の日経平均は320円高の2万2498円と反発しました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。昨日の米国市場で主要指数は高安まちまちでしたが、トランプ大統領がエルサレムを首都と認定したことが大きな下げにつながらなかったことが好感され、日経平均は140円高の2万2317円と反発して寄り付きました。日経平均は寄り付きが1日の安値になると上げ幅を拡大し、一時は300円高に迫る場面もありました。前場を280円高で終えた日経平均は、後場に入っても高値圏で堅調に推移すると取引終盤に上げ幅を広げて一時は2万2500円の節目を上回る場面もありました。結局日経平均は320円高と大きく反発して取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆8073億円となりました。東証33業種はその他製品や建設業、金属製品、化学など30業種が上昇しました。一方で鉱業、海運業、銀行業の3業種は下げています。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は概ね上昇しました。売買代金トップの任天堂(7974)が3%超上昇したほか、ソフトバンクグループ(9984)、東京エレクトロン(8035)、ソニー(6758)、ファーストリテイリング(9983)、ファナック(6954)などが上昇しました。一方で売買代金2位に入った三菱UFJ(8306)は下げています。材料が出たところでは日本マクドナルド(2702)が1.7%高としっかりでした。11月の既存店売上高が前年同月比13.1%増と二桁の伸びとなったことが好感されました。また、第1四半期の決算が好調だった日本駐車場開発(2353)は1.8%高と堅調でした。
【VIEW POINT: 明日への視点】
昨日の当欄で本日の下げは過剰反応ではないかと記しましたが、米国株が中東の問題に大きく反応しなかったことから本日の日経平均は大きく値を戻しました。やはり現在のマーケットは2万2500円どころが居心地の良い水準のようです。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)