NYダウ: 24180.64 ▼109.41 (12/5)
NASDAQ: 6762.21 ▼13.15 (12/5)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場は利益確定の売りに押されて下落しました。午前中は前日終値を挟んで小幅に揉み合い方向感に欠ける展開となったダウ平均ですが、午後に入り徐々に売りが優勢となると取引終盤に下げ幅を広げ引け間際には134ドル安まで売られました。結局ダウ平均は109ドル安の24,180ドルと反落して取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も13ポイント安の6,762ポイントと3日続落となっています。
2.経済指標等
11月の米ISM非製造業景況感指数は57.4と前月から低下し市場予想も下回りました。また、10月の米貿易収支の赤字額は前月比8.6%増の487億3100万ドルとなり、市場予想を上回る赤字となっています。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち情報技術を除く10業種が下げました。そのなかでも電気通信サービスと公益事業が1%を超える下落となったほか、資本財・サービスも1%近く下げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄では、投資判断の引き上げを受けてマクドナルド(MCD)が1%を超える上昇となり上場来高値を更新しています。また、ビザ(V)も1%余り上げています。一方でウォルト・ディズニー(DIS)が3%近く下げたほか、インテル(INTC)も2%を上回る下落となっています。ダウ平均構成銘柄以外では、決算で売上高と1株利益が市場予想を下回った高級住宅建設のトール・ブラザーズ(TOL)が7%を上回る下げとなっています。高級ブランドをライセンス生産するG-3アパレル・グループ(GIII)は通期の業績見通しを上方修正したことで14%近く上げ急伸しています。写真・動画共有アプリのスナップ(SNAP)も目標株価の引き上げを好感して10%高となっています。
5.為替・金利等
長期金利は0.02%低い2.35%となりました。ドル円は112円台半ばで推移しています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
米国株安を受けて本日の日本市場は下落してのスタートが予想されます。こうしたなか本日も日経平均が25日移動平均線(昨日時点で22,506円)や節目の22,500円を維持できるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)