NYダウ: 23358.24  ▼100.12 (11/17)
NASDAQ: 6782.79  ▼10.50 (11/17)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
先週末の米国市場は利益確定の売りに押され反落となりました。24ドル安でスタートした直後に下げ幅を広げたダウ平均は一日を通して安値圏で推移すると100ドル安の23,358ドルとほぼ安値引けで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も10ポイント安の6,782ポイントとなっています。

2.経済指標等
10月の米住宅着工件数は年率換算で前月比13.7%増の129万戸となり市場予想も上回りました。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち公益事業や情報技術、不動産などの7業種が下げました。一方で電気通信サービスや一般消費財・サービスなどの4業種が上げています。

4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄では、増配を発表したナイキ(NKE)が3%以上上昇しダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなりました。また、ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)も1%を超える上昇となっています。一方で前日に急伸し上場来高値を更新したウォルマート・ストアーズ(WMT)が利益確定の売りで2%を超える下落となったほか、インテル(INTC)も2%を上回る下落となっています。コカコーラ(KO)も投資家向け説明会で2017年12月期通期の業績予想を据え置く見通しを発表したことで2%近く下げています。ダウ平均構成銘柄以外では、ギャップ(GPS)が市場予想を上回る増収増益の決算を発表したことで7%近く上げています。さらに市場予想を上回る決算を発表したスポーツ用品店のフットロッカー(FL)や、アパレル大手のアバクロンビー・アンド・フィッチ(ANF)が急伸しています。

5.為替・金利等
長期金利は0.03%低い2.34%となりました。ドル円は112円台前半で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
米国株安と円高を受けて本日の日本市場は軟調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が5日移動平均線(先週末時点で22,307円)などをサポートに下げ渋るかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)